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2006年5月21日 (日)

2006年5月例会報告

プレイされたゲーム

  • 1830
  • 積み木のアフリカ戦(COL)
  • オンスロート(??/CMJ)
  • アップフロント(AH)

プレイの内容

 今日はGW例会疲れなのか立ち上がりの集まりが悪く
午前中は4人で1830をプレイしてみました。
今回、私は健全な会社経営にこだわって優良配当会社を4社作ることに成功。
もちろん、キャピタルゲインはほとんど無いので、銀行破産までプレイしていたなら
たぶん勝ってないはずです。
たちまち、私の作った会社の多くが、他人に配当を与える仕事をしてましたし。

昼からは、積み木のアフリカ戦を、物は試しでプレイしてみました。
とりあえずルール習熟のために1940年シナリオをイギリス軍を受け持ってプレイ。
ひたすら撤退しまくるイギリス軍をマルサ・マトルーまで追撃してきたイタリア軍に
イギリスが全力で正面から殴りかかるやり方でイタリア軍を粉砕。
なにかが間違ってる気がしましたが、気を取り直して、1941年、ロンメル登場シナリオをプレイ。

このゲーム、ユニットが移動するには補給カードが必要です。
補給カードは1度に3枚まで使えます。そして、その補給カードにも
当たりと外れがあって外れカードを引いてしまうと、補給がこなかったことになるのです。
補給カードが当たりだったかはずれだったかは相手にはわからないので
手持ちの補給カードではったりを効かせることも出来るわけです。

さて、ドイツ軍、補給カードがまともに来なかったらしく、ベンガジを落とすのにも
苦労してなんとかトブルク前面にやってきます。
ここで、私がルールを見落とすおおぽか。
補給は沿岸道路沿いなら無制限に伸びると思っていたのですが
なんでも一度道路を切れると、もっとも「短い」補給拠点間隔で
つながねばならなくなるらしいのです。
説明しますと、沿岸道路沿いには無限大の補給線が引けますが
沿岸道路から奥に補給をつなぐには、一定間隔で
ユニットを置いておかないと補給線が切れるというわけ。

イギリス軍は、補給をいきなり切断されてしまったのです。
しかたないので孤立したトブルクから、包囲部隊の方へむけて万歳突撃。
補給が切れるよりましだアタックをくわえたところ、なんと、アリエテ戦車師団を
まぐれで撃破することに成功!
逆にドイツが補給切れになりかけたところで、一旦ゲームを打ち切りました。
(ルールがおかしいというわけです)

今度は、ドイツ軍を受け持ってプレイ開始。
自分で犯した間違いは繰り返さないように前進、イギリス軍もほぼ
史実のような防衛体制を組んできます。
ドイツ軍は、砂漠の真ん中のオアシスに偵察隊を派遣して
イギリス軍を牽制しつつトブルクを包囲。
説明すると、オアシスは1ユニットだけ補給下で維持できるので
敵を牽制することが出来るのです。

さて、国境線を固めるドイツ軍相手にイギリス軍はバトルアクス作戦を開始。
これに対し、ドイツ軍は全力で防衛隊を送り込みます。
それを見たイギリス軍、トブルクから出撃して背後からドイツ軍を崩壊させようとします。
しかし、突撃した場所に陣取るドイツ軍の方が強力で突撃部隊を撃退。
バトルアクス作戦で進撃してきた部隊もドイツ軍の援軍に粉砕されてしまいます。

ここで、ゲームを終わらせました。

オンスロートは、見てないのでよくわかりません。かなり盛り上がっていたようです。

アップフロントは、ルール習熟のためのステップアッププレイの続きでした。

感想

積み木の北アフリカ、やっぱり何かがどこか間違っているゲームになってるようです。
とにかくドイツ軍が強い。その割にイギリス軍に機動力があるので
動けないドイツ軍をフットワークでかき回すイギリス軍という
何かが間違ったプレイになってしまいます。

地雷源を作ればダブルディフェンスになるのですが
ドイツ軍が十分な補給を持てばイギリス軍は
エル・アラメイン以外どこでも守りようがない有様。

これが、逆に、エルアラメインに立てこもるとドイツ軍といえど
手も足も出なくなるのです。
…何かが、根本的に間違っているように思います。

北アフリカ戦のゲームは多々あるのですが、北アフリカキャンペーンは
なかなか「らしい」ゲームが見あたらない物です。
私が思うに、史実のドイツ軍は、ゲーム中のドイツ軍ほど「強く」はなく
イギリス軍が「鈍重」だったのが問題であるようにおもうのですけど。

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2006年5月 6日 (土)

2006年GW例会(最終日)

プレイされたゲーム

  • 1841
  • グデーリアン装甲集団

プレイの内容

本日のメインイベントは、18XXシリーズの一つ1841。
イタリア北部を扱っているゲームです。
P5061042



このゲームの特徴は、「会社が会社の株を買える」というシステム。
これによって、子会社、孫会社、曾孫会社を持つ
多角的持ち株会社運用も可能になっています。
また、互いに株式を持ち合って相手の会社に配当し合う
株式持ち合いも可能。
株が売れれば売れただけのお金が会社に入るシステムなので
個人より会社の方が株式売買の主役になってます。

というわけで、まずは練習プレイが行われました。
このゲーム特有の会社の合併や分割、あるいは
儲かる路線もわからずにプレイするため謎な事態が続出。
株が売れたら株価が低下、株が買われても株価が
上がらない方式でやったためどの会社の株も下がる一方。

なんといっても、高株価の会社が合併、合併で
株価が13にまで落ちたのはびっくりです。

気を取り直して再プレイ。
残り時間でプレイしなければならないため
急速に列車のレベルを上げるプレイになります。
このために身銭(個人資産)を切り売りして列車を買う事態が続出。
緊急に株を売りながらのプレイでやっぱり株価は下がりまくりました。

グデーリアン装甲集団(PGG)は、初期配置ラインを死守する
ソ連軍の南翼をドイツ軍が突破、補給線を確保するために
ミンスク街道を確保しようか、というところで時間切れになっていたようです。

感想

1841、オークションでプレミア付きの取引が行われているそうです。
確かに、これは18XXシリーズ中でもかなり面白い部類にはいるでしょう。
初期企業の入札、途中まで乗っ取りを受けない「特許」システム
トンネルも1駅に数えるかわりに小都市はカウントしない路線引き。
初期は小型なのに後で分割される大会社、逆に合併して大会社になる企業。
企業も株式売買が出来るために、極めて活発に動く株式市場。
どの点を取り上げても「エキサイティング」です。
でも、3人でやると、プレイヤーは死ねますね。
個人的にはベストな人数は5人だと思うのですが、4人説も出てます。
まあ、もっとやってみないとわからないのですが。

PGG、古さは感じさせますが、根強い人気がある理由はわかります。
ドイツは、動き続けてる限り、ソ連軍を圧倒します。
ソ連は、ドイツの足がとまれば決して弱くありません。
そして、ソ連の人的資源は圧倒的です。
動き続けるために攻撃するドイツ軍、泥沼にはめようとするソ連軍。
簡単なルールで東部戦線の雰囲気が出てるのではないでしょうか。




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2006年5月 5日 (金)

2006年GW例会(中日)

プレイされたゲーム

  • GBクルスク(SPI/6A)
  • Paths of  Glory(GMT)
  • 装甲擲弾兵(EP/CMJ)

プレイの内容

再び、いや、三度クルスクの戦場です。
今回は私がソ連軍を担当しました。

P5051038
以前に紹介した戦線の張り方です。
リゴフ方面のみ3線になってます。

これに対してドイツ軍は、史実案による挟撃作戦を採用してきました。
こちらもほぼ史実通りの布陣の所へ史実通りの突撃。
血みどろの戦いが始まります。
いや、史実通りどころか、第2装甲軍から必要最低限度の戦力を残し
ありったけの機械化部隊に歩兵3個師団まで挟撃に投入してくるのだから
史実以上の打撃力(実質的に5割り増し)です。

が、第2ターン、ソ連軍(つまり私)はいきなり巨大な間違いを犯します。
ドイツ軍が史実通りの最短コースをとるとばかり思っていて
オリョル突出部の先端に位置する第63軍に攻撃を命じてしまったのです。
ドイツ軍は攻撃方向を東方に変更して背後に回ってきます。
これに対処するため、急遽第5戦車軍を北方に投入するとともに
本来第5戦車軍で防衛するつもりだった南翼には、第五親衛軍と
南西方面軍予備を投入することを決定、南方ではハリコフ攻略を挑み
北方では最終防衛線(最後の塹壕線)にありったけの機械化部隊を
急行させてなんとか戦線の安定を試みます。

ドイツ軍はこれに対し、クルスク攻略を捨ててソ連軍を大消耗させる戦術に転換してきます。
ソ連軍はこの戦術によって次々とユニットが全滅。
期待のオリョル攻略作戦も、ドイツのローテーションディフェンスの前に
損害がつもってなかなか前に進めません。
ドイツの大消耗作戦は順調ではありました。

が、ソ連軍期待のハリコフ攻略作戦が第5ターンに成功。
ハリコフからの補給線に依存していたドイツ南翼の攻撃を
一時的に阻止することに成功します。
さらに、増援で登場したコーニェフ軍を投入して
南翼の危機はなんとか乗り切られます。
一方の北翼でも、損害はつもっていくものの
部隊のローテーション投入で全滅だけは免れて
なんとか防衛線を押し戻すことに成功。
重要拠点を守りきったソ連軍が戦術的勝利を収めました。

P5051040
写真では、ドイツ軍がこれだけしか進めなかったように
見えるかもしれませんが、実際には
ドイツ軍は一時期第4防衛線にまで進出していて

そこから撤退してこの位置にまで下がってきているのです。

パスグロ、余った時間に協商軍を受け持ってプレイして惨敗しました。
装甲擲弾兵は、教育的プレイが行われていたようです。

感想

「どこの惑星のクルスク戦だよ」というのが
うちの意見の最大公約数でした。
ドイツ軍に勝利の可能性があるゲームではなく
待ちかまえるソ連軍の防衛線に、不可能を知りつつ挑むゲームが
期待されていたらしいのです。

私は、GBクルスクのようなアプローチは嫌いではありませんが
ウェルテルの要素が入ってなければクルスクではない!
というのは確かに間違ってはないと思うのです。

そういうゲームを作ってしまうと、なるようにしかならないでしょうが
南翼限定であれば、バルジのようなゲームにはなるでしょう。

パスグロ、強制攻撃による損害で、総ステップ数が
西部戦線で、相手を下回るとあっという間に踏みつぶされてしまいました。
強制攻撃の処理のタイミングを間違えたのが敗因だったようです。
微妙なバランスの上にゲームが成り立っているんで
どんぶり勘定な作戦では勝負にならないですね。

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2006年5月 4日 (木)

2006年5月GW例会初日

プレイされたゲーム

  • Paths of Glory(GMT)
  • GBクルスク(SPI/6A)

プレイの内容

 本日のメインイベントは、GBクルスクの練習プレイその2。
今回は、2人プレイで私がドイツ軍全体をやることになりました。

P5041032
今回はソ連軍も作戦研究済みの初期配置です。


ドイツ軍担当はいきなり頭を抱えます。
本来一番薄いはずのリゴフ方面に手厚く戦線が引いてあって
これではリゴフ方面にスイングしても迅速な勝利は望めそうにありません。
一方、ポロホフスカ方面をねらう完全史実通りの配置にしたとしても
3線に守る軍団ユニットが、やはり迅速な勝利を妨げます。
この配置に弱点があるとすれば、オボヤン西方です。
ここに3個装甲軍団をたたきつければ迅速な突破が可能なはずでした。

一方の北翼でも、史実通りの進撃路が一番手薄です。
ここにパンツァーカイルをたたきつければクルスク東方への突破は十分可能と見ました。

かくて、ドイツ軍は進撃路の合わない突破作戦を実施します。
が、北方は予定通りの突破が出来たのに南方は予定以上に突破に手間取ります。
(軍団ユニットを師団ユニットと見間違えていたのはここだけの話です)
オボヤンに到達することは出来ましたがここで攻撃は失敗。
北方では、一個装甲師団がクルスクまで2ヘクスへ迫った物の、ただそれだけ。
待ち受けたソ連軍の包囲攻撃を受けていきなり全滅です。

その後は文字通り、血で血を洗う殴り合い。
北方第9軍は戦線を縮めてクルスクを直撃する「バルジ」を形成します。
一方の南翼もオボヤンからもがくようにしてクルスクを目指します。
(スタックオーバーの撤退は出来ない、というルールを見落としてくれたおかげで
 一個戦車軍を殲滅出来たのは僥倖でした。
 もっとも、ソ連軍担当がいうほど致命的でもなかったはずです。
 そのあおりをうけてドイツSS装甲軍団は半壊状態になったのですから)

ソ連軍によるオリョル奪還作戦は、いつも通りの「ローテーションディフェンス」の
前に着実な一歩を刻み続けます。
もっとも、オリョル南翼に圧力が加わらないではクルスクへの圧力は弱まらず
ドイツ軍は戦車の残骸と死体の山を残して第6ターン、ついにクルスクへ入城。
最終ターン、ソ連軍の万歳攻撃しのいでクルスク会戦はドイツの勝利で幕を閉じました。

P5041035 しかし、VP上は大勝利とはいえ、これだけ装甲戦力が消耗していると
(補充をすべて装甲に回して合計58ステップの損失、補充を計算に入れると損害実に77ステップ。装甲13個師団分!!)
ソ連の8月攻勢は史実通りの戦果を収めるのではないかと思えてきます。

パスグロは、第一回戦は、協商軍が投了して終わったそうです。
第二回は途中時間切れ、いいところで終わってました。
P5041037




感想

史実通りのプランでもやっぱりドイツ軍は勝利しました。
VPの制限が厳しいために、7月シナリオでソ連軍が勝利するには
クルスクを守り抜いた上でオリョルを陥落させることが必須なのです。
ところが、オリョルを陥落させるには南方の中央方面軍による
攻撃が”まな板”として必要です。(そうしないと
ドイツの「ローテーションディフェンス」によって
バーミリオン序盤のヤン艦隊よろしく
不毛なたたき合いを演じさせられるでしょう。
…ドイツの対戦車砲に戦車戦力を削られながら)

その、まな板用戦力を捻出しつつ、南方での突破を防ぐだけの
戦力を用意しようとすると、今度は予備戦力の大規模投入が必要になります。
ところが、その予備兵力の投入にもVPが必要になるわけで
それに見合っただけの損害を敵に与える必要が出てきます。

ソ連軍の勝利はなかなか難しいのです。

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