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2007年5月27日 (日)

2007年5月例会報告

プレイされたゲーム

  • Tempus
  • オンスロート(CMJ)
  • 悪魔の小瓶
  • 1829:Mainline
  • ドイツ装甲軍団:マーケットガーデン作戦(CMJ)
  • 義経(GJ)
  • 上野戦争

プレイの内容

 本日のマルチプレイヤーズゲームは、Tempus。
謎の大陸で、石器時代からジェット旅客機の発明まで
文明を発達させる、というゲP5261239 ームです。




 文明の曙と、テーマ的には似ていますが
文明の曙と違い、勝利条件は文明を進めることではなく
あくまで、たくさんの領土を獲得し、都市を確保することです。
出来ることはたくさんあるのですが、何を為すべきかについて
合目的判断が出来るようになるには、ある程度慣れが必要なようです。
2回プレイして、2回とも、「出遅れた」と主観的に思われていた
プレイヤーが最後の勝利を獲得していました。

 オンスロートは、いつも通りの定番プレイです。
最終ターンにたどり着くことは、残念ながら、出来なかったようです。
P5261241



 悪魔の小瓶は、悪魔の小瓶という小説の寓話にヒントを得た
トリックテーキングゲームです。
テーマ的には面白いのですが、決着が付くまで
あまりに長すぎて、士気崩壊を起こしてしまいました。
(なにしろ、1回の上がりが50もないのに、500以上稼ぐ必要があるのです)

 1829は、例によって18XXシリーズの一作
黄色のタイルは無限に引けるルールが判明したことで
全然違う、かなり引き締まったプレイになりました。

 義経は、最近HGSで人気が出てきました。
P5261243




おまけ

P5261244




なにがどうおまけかは、画像をクリックして
拡大図をご覧ください。
わかる人だけ、わかってくれればいいのです。

ちなみに、2卓たって、双方とも、平家の積極的なプレイにより
源氏方が負けてしまいました。

 CMJのマーケットガーデン作戦もプレイされてました。
評価の方は、良好だったようです。

P5261242



 上野戦争は、なぜか、彰義隊が
官軍をおしまくっていたようです。

P5261246



おまけのおまけ。
サンダー・アット・カッシーノ

P5261245



感想

最近の付録ゲームの質は、かなり上がったように思います。
少なくとも、一時期のように、「駒を切る値打ちもない」といった
水準のダメさ加減の作品が連発される状況ではなくなったように感じます。

全く無関係とも言い切れない話。

何度も言ってたような気がしますが、シミュレーションゲームで
一番大切なことは、「テーマ意識」です。
テーマといっても「テーマは北アフリカ戦」だの「テーマは第三次ハリコフ戦」と
いった程度では、「テーマ意識」とはいいません。
それですでにテーマとして成り立っていた時代は、アバロンヒル・クラッシックスで
デザインされたゲームが現役だった時代が終わると同時に、終わってしまいました。

現代に通用するシミュレーションゲームには、もっと高い次元での
テーマ意識が必要とされる、と、80年代にはすでに、物の道理のわかる人には
わかっていたのです。

どんなテーマ意識かって?
たとえば「北アフリカ戦を、補給戦という視点から切り取った、グランドキャンペーン」
(つまり、アフリカンギャンビットです)とか、
「第三次ハリコフ戦の全体的な流れを、出来るだけ特殊ルールを入れずに
 再現した、入門用ゲーム」(つまり、EPハリコフです)といった具合です。
一言で言えば、「暗算とさいころと、人間が扱える程度の駒と地図で
表現出来る程度まで、現実を抽象するための
明確な基盤が存在しなければならない」のです。

現実のすべてをゲームで扱うなど、どだい不可能な話です。
何かを切り捨てなければ、ゲーム化できるわけがありません。
アバロンヒル・クラッシックスしかシステムが無く、コンポーネントも
予め決まってた時代には、現実を抽象する明確な基盤は
予め定められていて、選択の余地がありませんでした。
不自由ではありますが、古き良き時代です。

今は、そういうわけにいきません。
デザイナーは、どういう視点で現実を見るか
プレイヤーにどの程度の労力を期待するか
すべてを、自ら、決定しなければならないのです。

「ゲームデザインとは、歴史小説を書くことに似ている」というのは
けだし至言でしょう。

歴史小説に、歴史のすべてを盛り込めるはずがないではありませんか。
物語を書く方の歴史観があやふやでは
読まされる方の頭が混乱するのは、当たり前ではありませんか。
年表みたいな無機質な文章では、面白いお話にならないではありませんか。

ゲームだって、同じ事なのです。

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2007年5月 6日 (日)

2007年5月第二特別例会報告

プレイされたゲーム

  • Paths of Glory(GMT)
  • 義経(GJ)
  • オンスロート(CMJ)

プレイの内容

 今日は、大型連休最終日ということもあって
参加者は、昔を思い出す4人になりました。

 横浜遠征組は、横浜遠征の反省会と言うことで
Paths of Gloryをプレイ。

Ts260187




内容は、全然聞いてないのでよくわかりません。
横浜遠征時の教訓として、「先読みした適切な対処」があれば
どの戦線も、大崩することはない、というものがあったそうです。
(ハイパーシェリーフェンプランをドイツ軍が発動した場合には
 協商側も、積極的に戦略移動で軍団ユニットを引き抜いて
 防御火力を維持するべきだそうです。
 サイコロ大魔神が、6を連発して、軍が消えまくらない限り
 これで大丈夫だそうです)

私がプレイしたのは、GJの義経の方。
いわゆる池田システムの最新版です。

Ts260186



開始早々、富士川の戦いに投入された知盛が
いきなり義仲を敗走させ、義仲は朝日将軍にもなれず
そのまま義経に討たれてしまいます。

その後は、富士川をがっちり固める平氏に対抗して
源氏側は、裏口から知盛を包囲し、物量戦で知盛軍を
殲滅します。
一方の平氏も、教経の突撃で四国を完全に平定。
戦いの焦点は、西国へと移ります。
西国での戦闘は、暴風雨の危険を冒して
(史実通りだ)屋島への突入路を義経が確保し
その背後から範頼が屋島へ上陸、平氏の支配を打破します。
さらに南九州からも北九州へ向けて進撃、平氏の支配を阻止。
一方の平氏方も、奥州の秀衡を鎌倉に向けて進発させます。
これを、バカボン級の無能指揮官(能力値設定がそうなっている)
頼朝が迎撃して、やはり支配はなんとか阻止。
結局、京を支配した源氏方が勝利を収めました。

オンスロートは、アバランシュから突破した連合軍が
南仏のドイツ軍を完全殲滅、余勢をかってそのまま
南側からライン川を突破するものの、ドイツ装甲部隊の
全力を挙げた反撃により、渡河部隊は壊滅。
その後、なぜか、1回もアクションが行われることもなく
ターンが終了することが4ターン連続で起きる大珍事により
連合軍が全く前進出来ることなく、ラスト2ターンを迎えてしまいます。

Ts260188




ラストターン直前の図です。

感想

Ts260182 Ts260183Ts260184 Ts260185



 横浜遠征軍のおみやげです。
秋葉原系列の土産が主体になってます。
説明は、特にしません。みたままです。

きちんと練習していたはずの、遠征組が
教育的指導を受けて帰ってきたのを見ると
HGSのプレイは、プレイ後の感想戦部分が
弱いのかな?と思ってみたりします。
プレイ後、どこをどう変えたら
どう結果が変わるだろうかと
考えてみるのでなければ、技術的な面での
向上は、難しいでしょう。

山ほどあるゲームを追いかけるのが精一杯で
やりこむほど、時間がとれないのも、理由の
ひとつではあるのですけれども。

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