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2011年5月22日 (日)

2011年5月通常例会報告

プレイされたゲーム

  • (イングランド全土を使った国鉄化ゲーム:タイトルを忘れました)
  • 東国争乱
  • ペニーワイズ

プレイの内容

 今日のメインイベントになったのは、イングランド全土を使った国鉄化ゲーム。このゲーム、鉄道会社の株を買って線路を引き、引いた線路によって会社から配当を得るだけではなく、鉄道会社の親会社の株券を子会社の株券との交換で手に入れてよりよい配当を手に入れるようにしたり、さらには国鉄株を親会社の株券との交換で手に入れてさらなる配当をてにいれたりして、お金儲けするようになっているのです。……というのも、このゲーム、発行済み株数で、会社の利益を割るようになっているので、発行済み株式が増えてくると、線路を引く会社の配当は、一株あたり3とか4とかいった金額に下がってくるのです。これに対して、親会社の配当は、一株あたり9から14あるのですから、それだけ大きな利益が得られる、という寸法です。
 その親会社の配当も下がってくる頃には、国鉄株が出てきて……となるはずなのですが、そうなる前にゲームが終わってしまいました。というのもこのゲーム、線路が引かれないターンが起きるとゲームが終了して、分割民営化の時代のフェイズに移行するのですが、なんと線路が引けない株券を手持ち資金全額で買う! という奇想天外なやり方で路線拡大の時代を終わらせるプレイヤーが出現したのです。これでゲームは終了しました。
……あんまりなプレイに、プレイヤーが士気崩壊を起こしちゃいましたから。

 次にプレイされたのが東国争乱、どこぞの巨大掲示板で話題のあれです。
無理を言って6人の参加者だったのを5人プレイしてもらいました……今川がプレイヤーとして加わるように。
 調略で織田の騎兵をとばして西上する義元軍、歩兵6人スタックで尾張を守る信長軍。
武田軍は三国同盟を結んで北上を試みるも、軍神謙信の前にぼろぼろに破れる始末。
一方の北条軍は関東を平定して側面から上杉領を食い破っていく……というところで
またもやプレイヤーが士気崩壊を起こしてゲームが終わってしまいました。

ペニーワイズは、いつも通りのペニーワイズです。短いプレイ時間、盛り上がる展開、単純なルール、士気崩壊を起こしたゲームの後にプレイするとモラルが回復します。

感想

 さすがにイングランド全土を使ってるだけあって、あの鉄道ゲームは時間がかかります。あの一気にゲームを終わらせる戦術もありかなと思えるほどに疲れました。おもしろくないのか? と言われれば、結構おもしろいんですけど、配当を計算するだけで結構疲れます。国鉄に親会社が4社に小企業が10社あって、それぞれ全部毎ターン配当を計算しないといけないですからね。配当が多すぎて、終いには銀行が破産してました。本来はもっと
早く線路が引かれて行くゲームなのかもしれません。我々のプレイでは、株価が高騰していって会社の内部留保にほとんどの資金が消えて行ってましたから。

 東国争乱は……なんというか……武田と今川をプレイする人はいないでしょうね、あれじゃ。
 特に今川の悲惨さは際だってます。調略に海道一の弓取りと凶悪なイベントは持ってますが、貧乏な領地が真ん中に横たわってるだけ、歩兵の大群と調略を使って勝てる相手など序盤の織田ぐらいでしょう。それも織田が下手をうった場合に限られます。武田も真ん中に位置していたのでは、国力じり貧な上に上杉の強襲と北条の横やりが怖い。
結局はマップ端の3勢力有利は動きません。あれでもまだ織田は武田と今川がマップ端をねらって連合しておそえばつぶせるでしょう。ただ、それをやると上杉の猛攻を北条が一人でとめなきゃならなくなります。たぶんゲームは上杉の楽勝で終わるでしょう。……まあ、マルチなので何かすばらしい外交戦略の持ち主が弁舌さわやかに立ち回れば今川武田でも何とかなるのかもしれませんが。

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2011年5月 3日 (火)

2011年5月GW例会初日報告

プレイされたゲーム

  • ニューヨークセントラル
  • ペニーワイズ
  • 1830 ウォーバッシュキャノンボール
  • Paths of Glory(GMT)
  • Panzer Zug

プレイの内容

最初に人数が集まるまで、ということでプレイされたのがニューヨークセントラル。
都市に列車を走らせることでVPを獲得するゲームなのですが、列車の走らせ方が2通りあって、それによってVPの獲得の仕方も2通りに分かれます。
第一の方法はプレイ中、運行していいか? と株主に聞いて列車を運行する方法。
この方法で列車を運行する場合、最大株主から順に許可するかどうかの選択権があります。そして許可した株主は、そのとき保有している株の「一番最後に獲得した株」の株を捨てなければなりません。そして運行した人は1VPを獲得し、許可した株主は運行された列車に記載されているVPを獲得します。
第二の方法は、ゲーム終了時、列車に記載されている目的地までの距離(自分自身が配置されている都市も含む)分のVPが会社に与えられる、というもの。その会社に与えられたVPは、列車の数分合計され、筆頭株主が総取りします。そして第二株主はその半分を与えられます。
株券は、自分の手番の時に、3枚場に出ている中から選んでとるか、山札から一枚引くかすることができます。このとき、1点株券が3点株券に化けるポイントがあるのがみそで、マップ上の3都市(だけ)は、株券が公開される都市となっていて、そこに列車が配置されると、そこに配置された1点株券は3点株券になるのです。
おおざっぱなルールはそんなものでしょうか。最初のプレイでは、やたらに列車が運行され、最後、時間が余った時のゲームプレイでは、逆にやたら株券にこだわるプレイがなされてました。

ペニーワイズは、最近HGSではまり気味のゲームです。順番札も作成されてプレイにも気合いが入ってます。全員が同じコインを持つだけではなくて、誰がどんなコインを持ってるかシークレットでやるプレイも試しにやってみました。今までは、陰謀で高額なコインをはき出させられていたものが、高額コインが奇襲で打ち込めるようになった分、高額コインの価値が上がったような気がします。

1830 ウォーバッシュキャノンボールは、1830の地図が少し西に延びてウォーバッシュという会社が加わったもの。でも、初期に起きる会社の中にウォーバッシュが入らないんだから展開が極端に変わる、というものでもないですね。もっとも、D列車ではなく、7列車が登場するので、マップ端同士をつなぐ極端な運行ができなくはなってますが。

パスグロは、トルコとフランスが蹂躙される展開になっていたそうです。

Panzer Zugは、連合軍の戦闘爆撃機を使ってドイツの列車や飛行場を爆撃するゲームです。
それはいいのですが、ドイツの列車は爆撃に失敗すると逃げ出してドイツ軍のVPとなり、ドイツ軍のVPがプレイヤーの1位2位の稼いだVPを超えていると誰もVPを獲得できない、というルールがあるのです。そしてドイツの列車は逃げる逃げるよく逃げる。とてもじゃないですが、プレイヤーがVPを獲得できるとは思えないゲームです。まあ、各機種の雰囲気は出てると思うんですけどね。

感想

Panzer Zug、発想はよかったような気はします。最初は理想の装備で飛び立つ戦闘爆撃機が、出撃を重ねるうちにあり合わせの装備でとりあえず出撃していく様はまさに洗浄の姿です。ドイツ軍がVPを稼いでいくとそのラウンドはなかったことになるのも、負けてるプレイヤーの救済措置としてはありなのでしょう。でも、そのせいでプレイヤー的にはむなしいプレイを積み重ねるゲームになってるのも事実です。その点、何かが間違ってるのでしょう、きっと。

ニューヨークセントラル、深いんだかわけわからないんだかよくわかりません。うまく列車を配置しても、ねらった会社の筆頭株主になれるとは限りません。列車を運行することで筆頭株主を狙っても運行拒否されたらそれっきりです。とはいえ、列車を運行すればそれだけその会社のVPが減るのも事実です。何をするべきか見えにくいゲームなのは確かでしょう。

1830エキスパンションシリーズは、ウォーバッシュキャノンボール以外にも、どこの惑星のアメリカだよ、といいたくなる地図の1830が出てきたりします。同じマップで地図上に2つの会社を追加するエキスパンションもあります。地図が変われば、戦略は全然変わってくるでしょうね。

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