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2013年9月29日 (日)

2013年9月第二例会報告

プレイされたゲーム

  • 1817

プレイの内容

 本日プレイされたゲームは、1817。先月もプレイした18XXシリーズの一作です。前回のプレイは完訳ではないルールでプレイしてたのですが、今回は完全訳でのプレイ。そのため若干ルールが変わってます。大筋ではルールが変わってないのですが、中小企業は額面より高い金額では買えないこと(額面を提示すると即買える)、企業の売却ルール(企業の株価が下がりすぎたり、企業が列車を持たずに運行ラウンドを終えたりすると企業が強制売却される。そうでなくても社長判断で自由に入札にかけることができる)中小企業の効果が若干違ってた、といったことがあげられるでしょうか。
 詳しくは掲示板を見てください。

さて、プレイは5人で行われました。前回は補助金なにそれ食えるんとばかりにみんな強気の入札でしたが、今回は補助金を全額使い切る入札になりました。それでも中小企業は全部出ます。そして続く企業立て、前回は全員一会社立てでしたが、今回は全員が二会社立てでスタートします。前回はすかすかだったマップは、今回は狭苦しくなってきます。これは、さらに3社立てする4社立てプレイヤーが出てくるに及んで拍車がかかります。前回まるきり無視されたボストン方面も開拓が進みます。ゲームが動いたのは、6列車が出て3列車が飛ぼうかと言うとき。このゲームの目玉、空売りが発生したのです。一気に空売り5株仕掛けられましたが、勝負所で6列車を買い損ねて列車回しにより4列車を購入して、空売りを仕掛けられた会社はピンチを脱出、空売りを不発に終わらせることに成功します。が、仕掛けられたプレイヤー自身も、優良2株会社を整理ポスト行きにするという犠牲を払ったのでこの空売りは、いわば足を引っ張った攻撃ということになったでしょうか。
 勝負は終盤、健全経営会社を借金でパーマネント列車2両にした会社が強引に追い上げて勝利を収めてました。さすがに列車2両あると半配当でも全配当なみの配当が出せて借金が返せます。そして、株価が借金のせいで低いので、株価が2ランクあがるのです。借金を返して株価があがったところで、さらに列車2両の威力で2ランクアップを継続、これで健全経営会社に株価が追いつきました。配当の方も半配当でやりくり出来た……とは言いがたかったのですが、全部終盤に帳尻を合わせてしまいました。

1817

画像は、ゲーム終了時の地図の様子です。

感想

最後までプレイ出来る18XXシリーズという点では貴重です。8列車が出て3運行ラウンドで終了するので一例会できっちり終わります。D列車が出ると路線引くことがなくてだれる、ということがありません。終盤の追い上げ要素もありますし、途中の盛り上がりもちゃんとあります。ただ、精神的には疲れるゲームではあります。二社持ちにすると、作った会社が、いつ整理ポスト行きになるかわからないぎりぎりの株価の攻防になることがありますから。そうでなくても、空売りの恐怖と戦わなければなりません。いつ株価がたたき落とされるかわかったものではないのです。借金による列車買いは効果的ですが、効果的な空売りを食らう可能性もあるのです。

私はもう一度やりたいのですが、一部の人が士気崩壊気味なので、しばらく冷却期間が必要かもしれません。

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2013年9月 8日 (日)

2013年9月第一例会報告

プレイされたゲーム

  • 1817
  • Pax Baltica(GMT)


プレイの内容

 本日プレイされたゲームは、1817とPax Baltica。
 1817の方は、18XXシリーズの一作、このゲームの特徴は、今までの18XXシリーズと違って、株式の売買に力が入ってること。会社は2株会社(親株だけしか存在しない)5株会社(40%株と20%株の会社)10株会社(普通の18XXの会社)の3種類。なのですが、5株会社以降の会社の株は、空売りできるのです。そして、株が公開市場に残っていると、残ってる株券分株価が「どん」と下がります。かわりに売られたときには株価は変動しません。売り切り上がりの1ランクアップだけはありますし、会社自身による1株買いはありますから、会社自身が買って株価の低下を防ぐことは可能です。そして、株を空売りすると、あたかも株を持っていたかのごとく、株価分だけお金がもらえるのです(ラッキー)代わりにその会社が配当を行うと、手持ち資金から配当分だけのお金を配当を行った会社に支払わなければなりません。配当は、その後株を持ってる人に会社が行います。
 ちなみに、会社のランクアップは、全会社が運行を行った後にM&Aフェイズがあって、そのときに行われます。これは、合併と自力パワーアップとが存在します。合併は、常に対等合併で、同規模の会社同士が合併して1ランク上の会社になります。株価は、2株会社の時は合計、5株会社の時は平均です。合併のメリットは、2株会社の時は、株価が一気に上がることでしょうか。5株会社の時は、列車の統合ができることと、線路がうまく運用できること、会社資金の統合ができることがあげられると思います。自力パワーアップは、単に会社を大きくする、と宣言すること。どちらの場合も、会社をパワーアップすると、社長は、自社株を買えるだけ買うチャンスが与えられます。(最大60%まで)その後、順番に1株買うチャンスが順番に与えられます(時価で)。
 このゲームの特徴には、借金もあります。発行してる株数だけ借金ができるのですが、借金の金利は、「すべての会社が借りてる総額」によって決まるのです。つまり、借金すればするほど、金利負担が加速度的に重くなるという原理。これによって、借金経営はつらくなります。もちろん、借金すればするほど株価は下がります。二重苦です。
 中小企業にも特徴があります。このゲームの中小企業は、会社設立時の設立資金に額面金額が繰り込めるのです。ただし、列車買いの資金にはなりません。つまり、自己資本の一部として計算できる、ということ。また、額面以上で買う義務もありません。200ドルまで補助金が存在し、その範囲でなら、額面より安く買うことも、理論的には可能です。競り落とすことさえできれば……。このゲームでは、すべての中小企業は競りにかけられ、競り落とせば購入できるのです。あと、運行ラウンドごとに、1台ずつ列車が海外に売られていくぞルールがあるので、俺たちは平和にしょぼい列車で運行するんだが通用しないこともいえるでしょう。
 とまあ、特徴的なルールはこれくらいでしょうか。

 プレイは3回行われました。1度目のプレイは、ルールがよくわかってなかったこともあっていきなり煮詰まるプレイヤーが登場、2回目の株式ラウンドすら迎えずに終了。練習プレイとして終わりました。
2回目のプレイは、そこそこ進んだものの、ニューヨーク北方に延びたプレイヤーがなんとなくだれてきたところで昼食時間が来たので仕切り直しということで終了。
3回目のプレイは、7列車が出るところまで進みました。が、5株会社でも売り切れ上がりする、というルールを見落としてたことに気づいたので一応練習プレイという形になってしまいました。

 Pax Balticaは、イワン大帝が、なぜか単独で攻勢に出たところを撃破されてロシアが講和。デンマークも参戦したのはいいがスウェーデンに撃破され、ドイツがスウェーデンに攻められている……というところで時間切れになったそうです。


感想

 1817。空売りが発生したのは最後の最後でしたが、空売りすると確実に儲かるのでは? という意見が出てきました。
 確実に儲かる、というには株価がかなり上がる必要がある気はするのですが、実際に株価は売り切れ上がりすれば5株会社でも上がる、というルールを正しく適用していれば上がってたはずなので、結構はやい段階で空売り戦術が使えてたはずです。もっとも、配当額も大きいゲームなので、空売りが確実に儲かるかどうかはわかりません。株価が高くなれば空売りは儲かるでしょうが、株価の低い会社に仕掛けるのは自殺的冗談です。配当を連続で止めてくれる保証でもあれば別ですが、いずれにせよ、正しいルールでやってみなければよくわからないところはあります。まあ、いままでの18XX系とは毛色の違うゲームなので、なんどかやってみないとわからないことが多い気がします。

Pax Baltica。見てないのでよくわかりません。史実では、スウェーデンが無双しながらも力尽きる展開だったはずです。ゲーム中ではどうなるのでしょうね。今日は一応無双の段階で終わってたようですけど。

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