プレイしたゲーム
- Fall Blau(コンパス)
- キャプテン ソナー
- スモールワールド(Days of Wander)
- 花火
- (塹壕戦を生き残る協力型ゲーム)
- Triumph & Tragedy(GMT)
- 30年戦争(3W/HJ)
プレイの内容
山口はきらら交流館で今年も開催されたGIFの合宿に、広島組もizumoto氏、mon氏、そして私の3人が参加させていただきました。
テーマゲームは、Fall Blau、青作戦を描いたコンパスのビッグゲームです。
GIF組が広島組がソ連軍でプレイ開始……だったはずなのですが
のっけからGIF組と広島組でルール解釈が違ったことが判明します。
ドイツ軍の第1ターンから第3ターンの支援ポイントの量が広島組は2ポイントと思っていたのに
GIF組は、2個軍だと解釈してたのです。
英文ルールをひっくり返して、2個軍が正しかろうということに成りました。
さらにルール解釈で異論が。
「装甲軍団司令部」は「軍団司令部」に含まれるか否か?
これも、広島組は含まれる物と解釈してたのに、GIF組は含まれないと解釈してたのです。
英文ルールをひっくり返してもよく分からなかったので、ここはGIF組に合わせることにしました。
で、やっとプレイ開始。
ドイツ軍はさっくりとソ連軍の戦線を打ち破って前線のソ連軍を撃滅していきます。
が、これは事前のテストプレイで広島組のルール解釈ですら起きてたこと。計算通りです。
このゲーム、ロストフとヴォロネジを第10ターンの開始時まで(つまり、第9ターンの終了時まで)
ソ連軍が保持してれば、ソ連が勝てるのです。
ヴォロネジはともかく、ロストフは事前の研究では9ターン持たせることは可能、となってたので
ロストフ死守戦略を発動します。
が、ここで一つ問題が。
このゲーム、ドイツ軍はやたら忙しいのに、ソ連軍は非常に暇なのです。
で、ドイツ軍は3人がかりでプレイしてたのにたいし、ソ連軍は私一人の担当で十分という有様。
まあ、第3ターンにはソ連軍前線が、ロストフ方面とヴォロネジ正面以外まるっと包囲されてしまい
撃滅されるのを待つばかりとなりましたが、ロストフ方面が持ちこたえてるのでなんとか成りそう、という判断をしました。
ドイツ軍の第4ターンから支援ポイントが活性化に必要となります。
が、1ターンに5ポイントもあれば十分、ということが判明。
第17軍と第1装甲軍と第6軍だけ突進してきて、第4装甲軍はヴォロネジ正面で
座り込み戦争を決め込みます。
結果、ドイツ軍の支援ポイントは余りまくります。
大丈夫かソ連軍。
それでもソ連軍はロストフ方面で遅滞戦術を行います。
が、ここでソ連軍に悲報が。
ロストフ方面につぎ込む予定にしてたスターリングラード守備隊が
活性化できず、スターリングラードに座り込んだママになってしまったのです。
結局この部隊は第7ターンまで動けませんでした。
それでも、ドイツ軍が移動妨害をしなかったおかげで、NKVD師団一つを
ロストフに送り込む事には成功します。
これは、ロストフ防衛で戦闘力が2倍になる頼りになる戦力……のはずでした。
が、ここでソ連軍にさらなる悲報が。
引いたチットが最弱だったのです。
このゲーム、ドイツ軍のマルチステップユニットの大半と、ソ連軍の強力な部隊の一部は
チットを引いてきて戦力を決めることになってます。
ソ連軍期待のNKVD師団が弱体だったことで、ロストフ防衛戦略が危うくなってきます。
それでもまだ、ロストフ西方に展開させた親衛師団が持ちこたえてくれればまだチャンスはあると思ってたら
オーバーランでドイツ軍が出した目が”9”。
このゲーム、10面体サイコロを振るのです。0から9で判定して、最悪が0,最良が9。
親衛師団は5戦力ある頼りになる奴で、5戦力あればまずオーバーランは食わないと思ってた
ソ連軍は慌てます。
さらにドイツ軍はロストフを包囲すべくドン川を渡河してきます。
ここでソ連軍にルールの見落としが。
都市では包囲の効果がないと思い込んでたのです。
包囲の効果は普通に都市にでもあって、結果、ロストフは第9ターンに陥落。
ソ連軍の戦略は根本から見直しを迫られます。
それでも、まだ、ドイツ軍がヴォロネジやスターリングラードに来てくれれば、主力同士の決戦にはなったでしょう。
実際には、ドイツ軍は無人のコーカサスへ進撃。
どうやら、ヒトラーの命令はコーカサスへの支配だったようです。
このゲーム、ヒトラー命令チット10枚から条件になる目標をランダムに選び、
それによって、目標がコーカサスだったり、スターリングラードだったり、モスクワだったりするのです。
それでもソ連軍はコーカサス方面に登場する増援をつぎ込んで、
最後のサドンデス条件になってる町を4ターン持ちこたえて見せましたが
ドイツ2個軍の総攻撃相手にはいかんともしがたく
第21ターンにはドイツ軍がコーカサスでサドンデス条件を満たして勝利しました。
さて、その間広島組のizumoto氏とmon氏は、エポックスターリングラードをプレイ。
ドイツ軍がモスクワ方面へ突破する一方マイコプも押さえて勝利してました。
さて、時間は前後しますが、1日目の夜にプレイされたのが、キャプテン・ソナー。
潜水艦のクルーになって、相手の潜水艦を撃沈するというゲームです。
お互い同じ性能の潜水艦を使うので、条件は一緒。(シミュレーションゲームじゃないので、米ソの対決とかじゃないのです)
しかし、この同じ条件の潜水艦の性能がひどい。
移動するごとにどっかが壊れるというおんぼろ具合なのです。
一定のパターンで壊れてくれれば、潜行中に修理できるのですが
なかなかそうは問屋が卸しません。潜行中に一ブロック全滅するか
原子炉が全部故障すると、1打撃を受けてしまうのです。
この潜水艦、4打撃を受けると爆沈してしまいます。
さらにこの潜水艦、潜行中は一筆書き移動を強いられます。
なんでかと言われてもそういう仕様だからとしか答えようがありません。
おまけに、移動した方向は、なぜか相手の潜水艦に筒抜けで
相手のソナー員は移動方向を次々とプロットしていくのです。
救済措置もないわけじゃありません。浮上すればすべての故障が修理できます。
が、浮上中に相手はどんどん行動してこちらを追い詰めてきます。
魚雷発射やソナーでピンを打つにも移動して装填しなきゃならんという、どんな潜水艦だよという状況です。
クルーは、4種類、船の移動運航に責任を持つ艦長、装備の装填を担う副長、機関の故障と修理を担当するエンジニア、そして最重要である、敵の位置を予測し当てるソナー員です。
6人以下でプレイする場合は、兼任が出る事になります。
シミュレーションではないのですが、これが面白い。
どのタイミングでどう浮上するか、相手のソナーに艦長がどう答えるか。
そして、ソナー員がどう相手を予測するか、エンジニアがおんぼろ潜水艦のどこをぶっ壊して移動をサポートするか。
これがかみ合わなければ相手に勝てません。
1日目の夜に2回、3日目の昼に1回プレイされて非常に好評でした。
私は、3回ともエンジニアをやって3戦全勝というのが自分的にはうれしい話。
さて、2日目にテーマゲームが終わってしまったことで
3日目はのんびりといろんなゲームをプレイ。
私はTriumph & Tragudyをまずプレイ。
ソ連を担当させてもらいました。
我が率いるソ連は、バルバロッサ作戦対応で軍備に力を入れます。
が、西側連合国もドイツも外交と技術開発に力を入れて軍備には力をそんなに入れません。
結果、外交戦でドイツと西側が先行し、ソ連は大きく出遅れます。
しかし、ソ連にも朗報がやってきます。ロケット砲の開発に成功したのです。
そのロケット砲の威力を信じて、対独宣戦布告、ドイツの保護領となっている
ポーランドに侵攻します。
ルウォフを占領、ウィッスラ川を渡河しますが、ここでドイツの総力を挙げた反撃を受けます。
国力は圧倒的にドイツが上なので、短期決戦を挑むつもりでノルウェー方面にも軍を進め、デンマーク経由でルールを襲うことも考え1ユニットを派遣します。
が、ここでソ連にとって最悪の事態が。
コーカサス方面をがら空きにしてたことで、西側連合国がソ連に宣戦布告してきたのです。
全軍ドイツ正面から撤退でコーカサス方面に対応せざるを得なくなります。
西側連合軍の機甲部隊はなんとシベリアまで進出、これを撃破するためにそれを追い回す羽目に陥ります。
が、西側はこの進行を楽勝と思っていたのか、ペルシャ(すでに西側の保護国だった)の
防衛を等閑視してました。
ここへ西部方面から転進してきたソ連軍自動車化歩兵軍をたたきつけて
ペルシャを征服、さらにスエズを超え北アフリカへ、もう一個軍はインドを征服します。
ここで、ソ連にとって朗報が。
西側連合国が手薄になった西部戦線を見てドイツにも戦線布告したのです。
これでドイツは兵力を東部戦線から一定数引き抜かざるを得なくなり
ソ連最大の危機は去ります。
初版の謎なルールとして、ジブラルタルに最初なんのユニットもない、というのがあります。
そのため、ソ連軍は、ジブラルタル経由で補給をムルマンスクから得られる、という
不思議な展開が生じます。
その、謎の補給ルートを使って、1個軍をシチリア島に上陸させ
さらにローマに進軍させます。
この一個軍が、ロケット砲の威力を十分に発揮してローマを占領。
こうして、第二次世界大戦は、ソ連が地中海を制覇して勝利しました。
最後に残った時間で、プレイできる限りはプレイしようと
30年戦争のスウェーデン戦争シナリオに挑みました。
私はスペインを担当。
最初からフランス「だけ」を敵として戦うことにします。
フランスもスペイン「だけ」を敵として戦うべく
チェレンヌを先頭にフランドルへ進んできますが
これをスペイン精鋭歩兵軍団が撃破。
スペイン軍は反撃でパリを包囲します。
別にパリを包囲したからといって、なんか得になるわけじゃないのですが
フランス軍に動かれたくなかったのです。
さて、30年戦争といえば、主役はグスタフ・アドルフにワレンシュタインですが
ワレンシュタインは雇われない一方、グスタフ・アドルフはオーストリアへ侵攻します。
ファルツはオーストリア=バイエルン連合と対決。
この戦いはややファルツ優位に推移。
というところで時間切れ、ゲーム会はお開きになりました。
感想
Fall Blau。なんというか……ドイツ軍が無敵すぎる気がします。
今回は無人のコーカサスを進撃したことで楽々とドイツが勝利しましたが
目標がスターリングラードだろうが、モスクワだろうが、その気になって
支援ポイントをつぎ込めば落とせるでしょう。
そして、このゲーム、ドイツは泥濘期が来るまで、支援ポイントで困る心配はないのです。
結果として、ソ連が取り得る唯一の勝利戦略は、10ターン開始時までヴォロネジとロストフを死守する、というものになります。
それに失敗したら、遅かれ早かれドイツはヒトラー命令を達成して勝利するでしょう。
まあ、二兎を追わなければ、青作戦はドイツの勝利で終わったはずだ、という
デザイナーの考えなのかもしれませんが、それならそれでゲームとして
成立するようなにか考えて欲しかったところです。
キャプテン・ソナーは楽しめました。
私は当て物が苦手なので、エンジニアをずっと担当しましたが
どこをぶっ壊すか悩むだけでも十分楽しいゲームです。
花火は協力型ゲーム、私は協力型ゲームをプレイするのが初めてでした。
最初はぼろぼろな結果でブーイングの嵐でしたでしょうが
二回目は慣れた影響か、25発中24発打ち上げ成功という
すばらしい結果になりました。
(塹壕戦を生き抜け)は、1914年から1918年まで塹壕戦を全員生き延びろ、というもの。
聞いての通り協力して全員が生き延びるなんて不可能としか思えないのですが
なぜか全員生き延びれました。やはり、1枚だけ入ってる幸運カード
メリークリスマスが決定的瞬間に引けたのが大きかったと思います。
T&T、早く第2版がやりたい物です。
アップデートキットはすでに買ってあるのです。
が、私は英語が苦手で自力訳などまず不可能。
もらい物に期待するしかないのです。
30年戦争は、いつかHGSでやりたいということで合宿の最後にやってみました。
楽しいゲームではあるのですが、いかんせん、時間がかかりますね。
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