2019年11月2,3,4日GIF合宿遠征報告
プレイしたゲーム
- 銀河英雄伝説(徳間書店)
- サード ワールド ウォー(GDW/HJ)
- 時代劇3600秒
- (クレタっぽい島の争奪戦)
- ミニミニ二次大戦
- デューン(AH/HJ)
- ウィングスパン
- (メキシコの階段型ピラミッド建設ゲーム)
プレイの内容
この合宿、GIF組は夕方以降到着と言うことで、HGS組の方が早めに到着します。
三々五々集まるGIF組を交えてプレイしたのは、徳間書店の銀河英雄伝説。
ゲームの内容は、要するにミルボーン系で、進撃カードをハイネセンに到着するところまで
出すことが出来れば勝利、というもの。
それはいいのですが、何をどうデザイナーが間違えたのか、妨害カードが進撃カードに比して多すぎるという
ゲームとして致命的な欠陥が判明。
せめてプレイヤー側の提督に固有の艦隊がいるなら、まだしもゲームとして成り立つのに……
さて、この合宿のテーマゲームは、DGが出してるフォリオゲームのノルマンディ4部作連結ゲームですが
HGS組とY下さんがプレイすることにしてたのは、サード ワールド ウォー。
タイトル通り、第三次世界大戦を扱う、GDWらしい、いろいろな要素てんこ盛りのゲームです。
izumoto氏とY下さんがNATO軍、当方WTO軍でプレイ開始。
したのはいいのですが、のっけからWTOの攻撃はドイツ方面でどん詰まります。
戦力を北部に集中して殴ったものの、1ターンではWTOの攻撃はうまくいきません。
問題は、ターンが進めば、WTOにも増援は来ますが、NATO軍にも増援が来ると言うこと。
陸軍はともかく、空軍が来るのは困りものです。
実際第2ターンにはもうNATOに制空権を握られます。WTOは、Su-24まで制空任務に割り当てて
飽和防空を行っているのですが、NATO軍の航空機量は多く、それでも制空権を握って対地支援に割り当てる事が出来るのです。
A-10の対地支援で完全にどんづまるWTOの攻撃、うまくいってるのはユーゴスラビア征服だけという有様。
第3ターンには、ストライクイーグルを転送しての爆撃任務でイタリア侵攻作戦も阻止されます。
イタリア方面は戦線が短いので、ハイスタックを組まれるとどのみち突破は無理ではあるのですが。
第4ターンには完全にどん詰まりが見えたのでそこでWTO側が投了しました。
さて、夜の部で1日目にプレイしたのは、まずバカゲー、時代劇3600秒。
時代劇プロデューサーになって、視聴率を稼げる時代劇番組を作ろう、というゲームです。
が、バカゲーらしく、このゲームでは、事件を次々と水戸黄門だの銭形平次だの沖田総司だのが解決していくのです。
しかも、悪役に返り討ちにされる可能性まである始末。
悪役に返り討ちにされると、俳優が降板していなくなるというおまけ付き。
で、時間が8時40分を過ぎ、番組が終了すると、何故かニールセンが視聴率調査をして、視聴者の反応を調べます。
視聴者の反応が良ければ、VPが増え、反応が悪ければVPが減るシステム。
結局、お色気入浴シーンが非常に視聴者の反応がよく、水戸黄門をプレイしたプレイヤーが勝利してました。
続いて、プレイされたのは(クレタっぽい島の争奪戦)。
様々なファンタジー種族が島の覇権を賭けて争う……のではなく
様々なファンタジー種族を率いて、プレイヤーが島の影響力を競い合うゲームです。
ファンタジー種族には、特殊能力がそれぞれあって、その能力をうまく見極めるのが勝利への道。
そして、ゲームは3回VPを記録するようになっていて、その都度投入した部隊がリセットされるのがミソ。
しかも、いつゲームが終わるかは不確定で、はっきり言える事は、カードが半分山から引かれるまでは
絶対に終わらない、ということだけ。
ゲーム展開は、最初「なんに使うんだこれ」と言われたトロールの「影響度が同じなら頭はね出来る」という能力が
非常にものを言って、トロールの能力を使いまくったプレイヤーが勝利してました。
なお、私はプレイしませんでしたが「かっこいい必殺技名を配られたカードの漢字から連想して発表するゲーム」が
やっぱりバカゲーとしてプレイされてました。割と盛り上がって多様に思います。
さて2日目(3日)の昼、サードワールドウォーがWTOの士気崩壊で終わってた頃、ちゃうちゃう氏が参戦。
サードワールドウォーが終わってたこともあり、ミニミニ二次大戦をサードワールドウォー組とちゃうちゃう氏とでプレイ。
枢軸vs連合のゲームでは基本ないのですが、ちゃうちゃう氏率いる日本はドイツを味方に付けます。
で、ドイツが開発したV2ミサイルが大活躍、連合側2国は行動に使うカードを次々と焼き払われます。
が、ドイツはV2ミサイル発射に力を注ぎ過ぎて自国領土の拡張には出遅れます。
結局最後は日本がカナダを征服して勝利してました。
……あれ、ドイツが余ったカードで日本にV2をぶち込んでたらドイツが勝てたかも……
さて、ミニミニ二次大戦だけでは時間が余るので、デューンをプレイ。
惑星アラキスの覇権を巡るプレイは、第2ターンに砂虫が湧いてギルドとフレーメンの同盟が成立、ゲーム終了……
これではゲームとして成り立たない、ということで同盟なしの覇権争いということでゲーム再開。
皇帝は最初に全軍がアラキーンへ降下、アラキーンのアトレイデは全力で逃げてカルタゴのハルコーネンを攻撃。
ハルコーネンはというと、スパイスの収穫に出かけていてカルタゴの防衛は手薄だったのです。
結果、全滅するハルコーネン軍。しかし、アトレイデもかなりの損害を出します。
皇帝はさらに追撃でカルタゴを攻略。ハルコーネンとアトレイデはどちらも大損害を受けて事実上脱落します。
が、怒りに燃えるアトレイデは、こんなこともあろうかと購入しておいたファミリーアトミクスを使って
防風壁を爆破。その後に訪れた砂嵐でアラキーンとカルタゴに駐屯していた皇帝軍も壊滅します。
こうして、勝負はベネ・ゼケリット教団、ギルド、フレーメンが優位に立ってのプレイになります。
ここで鬼のように活躍したのが、因業ババアこと、ベネ・ゼケリット教団。
献金でかならず2スパイス稼げて、降下作戦のたびに降下箇所へ1教団員を下ろすことが出来るだけではなく
中立で居座ることが出来る、という特殊能力を生かして、全部の勝利条件都市に教団員を配置します。
そして、運命の第8ターン、ベネ・ゼケリット教団は一斉蜂起を実施。
砂嵐で壊滅したはずのアラキーンと、フレーメンの拠点、そしてギルドのアラキス出張所を襲撃して支配。
かくして、デューンこと惑星アラキスの覇権は、ベネ・ゼケリット教団が握ることとなりました。
私は見学してただけですが、その後Fさんとちゃうちゃう氏とで、ウォーゲーム日本史の、川中島の戦いがプレイされました。
最初は優勢に戦いを進めていたF氏率いる上杉軍でしたが、武田信玄渾身の釣り(討ち取られたら即敗北という武将を上杉軍の攻撃圏内に出した)に乗った上杉謙信を逆襲で討ち取った武田軍が勝利してました。
さて、2日目の夜にプレイされたのは、ウィングスパン。野鳥集めのゲームです。
が、単純に鳥を集めるだけでは勝てないのがポイント。
餌を集め、その餌で鳥を集め、鳥に卵を産ませ、さらにエサを集める、というプレイが必要です。
そして、このゲームの2大特徴は、餌箱型ダイスタワーを使え、とルールに明記されてるということと
集める野鳥がやたらカードが一杯あるのにかぶってる野鳥カードが1枚もない、ということ。
全部がユニークなカードなのです。
さて、ゲームの展開はというと、みんなで鳥カードをいかに出すかを競い合ったあげく
最後のVP計算になった時点で「あれ? これ鳥カード上の卵の数がそのままVPになるんだ」と
ゲーム開始前には誰も気づかなかった(ルールには明記してあるのに)ことに気づいたこと。
偶然鳥卵学者を持ってたプレイヤーが、鳥卵学者なら鳥に卵を持たせないとだめだよね、とばかりに
卵をおけるだけ置いてたのが勝敗を分けて、鳥卵学者が勝利してました。
3日目、テーマゲーム組は、最後のスパートを掛けて、フォリオゲーム完遂を目指します。
私はというと、フォリオゲームからはぐれた組のプレイする、ルントシュテットの戦いを見学。
ルントシュテット率いる南方軍集団が、内線の利を生かしてスターリノとセバストポリを攻略して勝利してました。
フォリオゲームの方は、連合軍がゲームターン12ぐらいで、昼前に勝利条件を満たして勝利しました。
3日目の昼、ウィングスパンと、(ピラミッド建設ゲーム)がプレイされました。
私は2日目の夜にウィングスパンをプレイしてたので、(ピラミッド建設ゲーム)の方へ参加。
このゲームは、古代メキシコの貴族になって、自分の労働者を使って、階段型ピラミッド建設の手助けをし
一番貢献した人が勝利、というもの。
ただ、ピラミッドを作るだけが貢献ではなく、神様に祈ることでもVPが入り、仮面を集めてもVPが入り
墓を建ててもVPが入り、と、割とVPが入る要素が色々あって、ピラミッドだけ作ってれば勝てるほど
甘くはありません。
ゲーム展開は、序盤ピラミッドそっちのけで目先のVPを争ったプレイヤーが走りますが、さすがはピラミッド建設ゲーム。
最後にピラミッドの三段目を次々と建設したプレイヤーが勝利してました。
感想
サード ワールド ウォー、NATO軍が熟練していると、WTOはかなり厳しい戦いを強いられるように思います。
空軍はNATOが上、部隊練度もNATOが上、額面戦力も実はNATOが上と、WTO側が優位な要素があんまりないのです。
WTO側が勝つには、よほどの作戦研究だけではなく、ここ一番でEXが出せる程度の強運も必要な気がします。
シナリオが一種類しかないので、バランスが崩れてるとフォローのしようがないのも欠点と言えば欠点でしょうか。
バカゲー2つは、バカゲーらしく楽しめるものだったように思います。
ただ、時代劇3600秒は、もう少し番組作りっぽさがあるともっと良かったと思うのですが。
事件をダイスで解決していくだけ、というのではなく、時間ごとに話のイベントをやってく形式の方が
良かったように思います。
思い切り残念な出来だったのは、銀河英雄伝説。キャラゲーなのは認めるのですが、バランスは、とてもテストプレイしたとは思えないレベルで悪いです。
同盟軍の艦隊カードを半分に減らすぐらいはしないと、多分ゲームとして成り立たないでしょう。
面白くしようという努力は買うのですが、何かから回りしてる気がします。
デューンは、実は6人でプレイするのは私が購入してからは初めてです。
ハルコーネンとアトレイデは、特殊能力こそ強力ですが、収入は乏しいので、一度こけると立ち直りは厳しくなってます。
土着民フレーメンはこけても立ち直りが容易ですし、ギルドは莫大な収入が、皇帝とベネ・ゼケリットにもそれなりの収入があるのですが
この二勢力にはそれがまるでないですから。
その他のゲームも、プレイを楽しめました。
残念だったのは、せっかく熊本から参加して下さった方が持ってこられた、フンタがプレイ出来なかったことでしょうか。
機会があればプレイしてみたいものです。HGSでは7人プレイが難しいですから。
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