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2019年12月29日 (日)

2019年12月27,28日ウィリー家例会報告

プレイされたゲーム

  • Blitzkrieg in the West
    Dsc00009
    写真は第1ターン終了時の様子

  • 俺のケツをなめろ(ゲンブンゲームズ)

プレイの内容

 この両日、ちゃうちゃう氏を招いてプレイしたのは、Blitzkrieg in the West.

1940年の西方電撃戦を扱うゲームです。特徴はカードで両軍に特殊能力を与えていくシステム。
これにより、お互いの事前準備による作戦の読み合いが行われることになります。

ちゃうちゃう氏連合軍、当方ドイツ軍でプレイ開始。

練習プレイということで、カードはヒストリカルセットアップを使用。ドイツ軍はマンシュタインプランによる西方電撃戦向けのカードが、連合軍はD計画向けのカードがそろってます。

第1ターン、連合軍はD計画に基づきベルギー国内へと進駐。ドイツ軍は全力でオランダとアルデンヌへなだれ込みます。
第1ターン、あっという間にアルデンヌの端まで到達するドイツ軍ですが、連合軍もマジノ線から部隊を引き抜いてセダン方面へ機動します。

27日はこれで終了。

翌28日に続きをプレイ。

第2ターン、ドイツ軍はオランダに史実以上の恐怖爆撃を実施。
このゲーム、国が崩壊するには、ショックポイントを与えなければなりません。
ショックポイントは、特定の都市の占領、CRTでの特定の結果、ユニットの除去でも貯まります。

が、恐怖爆撃は直接的に打撃を与えることが出来ます。最大火力で爆撃すると、確率1/2で1Dのショックポイントを与え、その都市をあらゆる面で存在しないものとして扱うことが出来るのです。
対抗して連合軍も恐怖爆撃を開始します。

第3ターン、ドイツ軍は海峡に向け突進します。たとえ補給切れになってでも突進しなければならない事情があります。というのも、マンシュタインプランを発動すると、第3ターンまでに海峡の都市を確保出来てないと、ドイツ軍にショックポイントが与えられ、連合軍のショックポイントが回復してしまうのです。

というわけで、側面など敵に気にさせておけ、という突進が始まります。が、非は理に勝てず、連合軍はきっちりバックカットを決めます。まあ、それは想定内、想定外だったのは、連合軍のカレーに対する反撃。というのも、D計画カード、ベルギー北部(アルデンヌをのぞく)でなら、1ターンに2回行動できるというカードなのです。問題は、「移動開始時にベルギー北部にいれば、移動終了時にはベルギー国外にいてもそのインパルス攻撃が実行できる」というルール。これを使って、ベルギーからイギリス軍を引き抜いた連合軍はカレーに突進したロンメルの第7装甲師団を撃滅。これで、ドイツ軍に勝ち目が完全になくなったのでドイツ軍は投了しました。

Dsc00011
写真はゲーム投了時の盤面です。

余った時間で、俺のケツをなめろを、3人以上でプレイというルールを無視して2人でプレイ。友軍は無事全員救出されました。
さすがに2人でやると、部隊カードが潤沢にそろうので全員救出も難しくはないようです

感想

マンシュタインプラン発動に適したカード構成でこれかよ、というのはともかくとして、ちゃうちゃう氏曰く「連合軍で負ける気がしない」。

確かに、ユニット性能でドイツ軍と大差なく、司令部の性能では劣るものの数があるので十分フォロー出来、なによりD計画が強力で、ドイツ軍のどの作戦にも対応出来てしまうのはひどい問題だと思われます。
唯一、マジノ線への直接攻撃には対応できないのですが、これはマジノ線強化のカードで対応すれば十分。あとはD計画で機動力のある部隊をベルギー北部に入れて仕舞えば、ドイツ軍がどんな作戦をとろうと、ベルギー国内を基地として自在に対応出来るのです。さらにD計画は、ドイツがベルギー北部を第3ターンまでに支配出来なければ、第3ターンと第4ターンに、ショックポイントをドイツに20点与え、自軍のショックポイントを20点減らせるというおまけ付き。

おまけはともかく、マップ中央部に位置するベルギー北部に進駐しさえすれば、ドイツ軍のどの作戦にも対応出来るというのは、考えてみればおかしな話です。史実のD計画では、ベルギー北部に進駐した結果、アルデンヌ攻勢に対応できなかったのに、このゲームでは、ベルギー南部アルデンヌに出て補給線を断つことができるのですから。

で、感想戦で、ドイツ軍の勝ち筋をどうするか、というのが話し合われました。
結論としては「攻撃しなきゃ負けないんじゃね?」

第五列でショックポイントを細かく増やしていくのは必須として、どんな計画を立ててもD計画で防がれるのを防ぐ唯一の手は、そもそもベルギーを中立に保つしかない、となりました。連合軍は先に配置する関係上、D計画に備えて部隊を展開しなければならないので、その裏をかいてマジノ線突破に向いたカードを集めて攻撃に出るわけです。
戦略爆撃で都市を焼き払うのも重要、これでショックポイントをためて、フランスが崩壊すれば勝ち目はあるかな……というところで、またルール上の問題が。

このゲーム、一旦恐怖爆撃で恐慌状態に陥った都市は、回復しない限り、戦略爆撃の目標になりません。で、回復は義務なのか? という問題が横たわります。普通は回復した方が有利なので回復するのが義務かどうかはゲームに明記する必要がないのですが、このゲームだと回復しない方が戦略爆撃の標的にならなくて有利なのです。一応回復は義務ではないみたいなので、回復しない手が極めて有効と思われます。

で、最終結論は「まあ、ミランダだから」……ボンバと同じ扱いかよ。

着想はすばらしいし、ルールを読む限りでは面白そうなのですが、いかんせんテストプレイが足りてなさ過ぎます。D計画などの性能を落として、連合軍の移動力を減らせばゲームにはなるかな、とは思うのですが、試してみる気にはなれません。

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