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2020年8月20日 (木)

2020年8月16日ウィリー家例会報告

プレイされたゲーム

  • 大洗大作戦
  • Triumph & Tragedy(GMT)
  • Holland’44(GMT)

プレイの内容

 この日、mon氏とizumoto氏を招いてウィリー家例会を開催。

まずプレイしたのは、izumoto氏と当方とで、大洗大作戦。タイトルから分かる通り、ガールズ&パンツァーの、大洗での聖グロリアーナ戦を扱います。簡単なゲームですが、雰囲気は出ています。特徴は、キャラクター性まったくなしで、特殊能力が、マップ上に配置されるカードを拾うことで実行可能になると言うこと。大洗側が確保出来るカードが12枚なのに対し、聖グロリアーナ側が18枚確保可能な位置にカードが配置されているため、大洗側は短期決戦を挑む必要があります。

プレイ中の写真を撮り損ねたので、箱絵だけUPします。

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 ゲームは長期戦になった結果、カード枚数に勝る聖グロリアーナ側が勝ちました。

続いて、3人でTriumph&Tragedy。mon氏ソ連、izumoto氏枢軸、当方西側連合でプレイ開始。

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ソ連は対独戦を見据えてロケット砲開発にいそしみます。西側連合も技術開発に主力を注ぎます。枢軸陣営はというと、技術開発がうまくいかないことに業を煮やして、技術開発を捨て、外交と軍備に資源を投入します。

1937年、軍備を整えたドイツはポーランドに宣戦布告、余りに早い軍事行動にソ連も西側連合国も対応出来ません。

1938年には、もう黄号作戦を発動する枢軸国。技術に劣る分は戦力差でカバーとばかりに、大兵力をフランスに流し込みます。が、ここで技術開発に力を注いだ西側連合のロケット砲が炸裂、ドイツ軍に打撃を与えることには成功します。が、多勢に無勢でフランスは陥落します。

これを見たソ連はおもむろに参戦、フランスに主力がいるドイツに、自動車化されたロケット砲装備の歩兵部隊がなだれ込みます。ポーランドを解放、ベルリンさえ落とす怒濤の進撃。たまらずフランスにいる主力をドイツは呼び返し、ベルリン奪回に全軍を流し込みます。

ベルリンを枢軸は奪回しますが、その分、こんどは西側連合に対する防備が甘くなります。西側連合は、インドにいた部隊をアフリカに派遣。トリポリを落とし、マルタを奪回、そこを足がかりにローマに強襲上陸をかけます。さらにルールへもロンドンから上陸作戦を決行。

これがどちらも図に当たり、副首都2つを占領した西側が勝利しました。……カード巡りが良ければ、ソ連がベルリンとルールを蹂躙して勝ってた気はします。

最後に、Holland’44をプレイ、izumoto氏ドイツ軍、mon氏30軍団、当方空挺部隊でゲーム開始。

mon氏率いる30軍団は出目が腐りまくって進撃が遅れます。対する空挺部隊は101空挺部隊がフェーフェルの橋を爆破されるものの、ソン橋無傷で確保、さらに南下して、アイントホーフェンを解放します。アイントホーフェン守備隊が外ればっかり出たドイツは不幸でした。

アルンヘム方面では、予定通りに第1空挺師団主力がアルンヘムに立てこもります。第82空挺師団も、フラーフェ橋を確保、運河橋も無傷で2本確保したものの、ナイメーヘンの確保には失敗します。

ゲームが流動化したのは、第30軍団がアイントホーフェンを突破してから。フェーフェル橋の修理中に迂回路を探した30軍団は、無傷の橋を西方で確保することに成功! ここから第30軍団がフラーフェめざして突破を開始します。フェーフェルの修理が終わらないままの側面からの30軍団の突破で、ドイツの防衛計画は多いに狂います。

ここで、時間切れ。ゲームはお開きになりました。

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感想

 大洗大作戦。前一度K.G.Gでやってたのを見た記憶はあります。おもちゃみたいなコンポーネントですが、割としっかり作ってあります。とはいえ、大洗側が勝つのは難しいでしょうが……勝てるとすれば、カード枚数からして、速戦即決しかないのですが、戦車性能は聖グロリアーナ側が上なので、速戦即決も難しい。カードの相打ちをうまくつかって弱体な戦車と聖グロリアーナ側とを差し違えていくしかなさそうなのですが……。

 Triumph & Tragedy。技術開発はやっぱり重要です。ロケット砲を持つソ連軍に、物量で勝ってたはずのドイツがほぼ一方的に蹂躙されてましたし。

 Holland’44、最初からやってれば、最終ターンまで行けた気はします。ユニット数もそう多くないので、プレイしやすいシモニッチゲームだと思います。でも……橋爆破のさいの目でゲーム展開が大きく左右される、というのは好みが分かれるでしょうね。

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2020年8月15日 (土)

2020年8月10日ウィリー家例会報告

プレイされたゲーム

  • The Last Blitzkrieg(3W)
  • アフリカン ギャンビット(AD/GJ)

プレイの内容

 この日、mon氏を招いて、まずプレイしたのは、The Last Blitzkrieg。なにもかもがあたりまえに作ってあるはずのバルジゲームです。

当方の希望で、mon氏ドイツ軍、当方連合軍でプレイ開始。

 mon氏、史実とは違って、第28歩兵師団への渡河攻撃を第5装甲軍にやらせず、第5装甲軍の主力を持ってアメリカ第106師団の粉砕を期します。第6装甲軍は史実通りにエルゼルボルン方面へ突破。結果、第1ターンにもう連合軍は戦線を張る能力を失います。まあ、それはともかくとして、第2ターン(16日午後)にはサンヴィット陥落。連合軍は必死に戦力を引き抜いて最低限の防衛線を張ろうとしますが第3ターンには、戦線の隙間からドイツ装甲部隊がリエージュを占領してドイツ軍が勝利を収めました。

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余った時間で、アフリカンギャンビットをプレイ。言わずと知れた、何をやるにせよ補給のいる北アフリカ戦のゲームです。

mon氏枢軸軍、当方連合軍でプレイ開始。

mon氏率いる枢軸軍、定石通りに各港湾へ要塞を築いて、連合軍を待ち受けます。連合軍は要塞が出来る前に港湾攻撃に出たい所ですがそんな戦力はありません。

連合軍の攻勢でなんとかトブルクは落としますが、ベンガジへの攻勢ははじき返されます。それでも、イタリア軍の損害がかさんだことでロンメル登場。

仁義なき殴り合いがロンメル北アフリカ軍団とイギリス軍とで繰り広げられ……る前に、まず補給蓄積戦が行われます。連合軍の方が積極的に行動した結果、連合軍の補給はかつかつ、一方枢軸軍は動かない分補給が大量に蓄積されまます。

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こうして、方やトブルク、方やベンガジを拠点とする両軍はたたき合いを演じます。

が、たたき合いでは、質に勝る北アフリカ軍団が、物量の連合軍相手に優勢に戦います。補給をトリポリに大量に蓄積してるのはともかく、連合軍の2枚スタック(防御時にはこれで最強)を、ロンメル率いる2個装甲師団+アリエテ装甲師団を使って、1ヘクスからでも+3攻撃を出来るのは大きい。

実際には、イタリア軍歩兵師団を使って退路を断っての攻撃で、イギリス軍の損害はうなぎ登りになります。

こうして、決戦はトーチ作戦待ちとなります。

トーチ部隊がアルジェリアに侵攻、さらにチュニジアの港湾を目指しますが、最初の2ターンは10補給ポイントしか手に入らない、という制限があります。

その制限を把握した枢軸軍、イタリア歩兵の浸透移動と正面からの装甲部隊の攻撃でトーチ部隊を殲滅!

その結果開いた、トリポリの隙をついてのトリポリ一時奪取こそありましたが、要塞のないトリポリに一個機甲師団がつっこんでも枢軸軍の逆襲を止められるわけ無く奪回されます。

これで、連合軍の勝ち目がなくなって、ロンメルが北アフリカから退場するのと同時に連合軍が投了しました。

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感想

The Last Blitzkrieg。ドイツ軍の抜けやすいバルジゲームなので、mon氏がどう抜くかを見るのにmon氏にドイツ軍を受け持ってもらいましたが、見事にどうしようもなく突破されました。史実通りに第28歩兵師団への渡河攻撃をしてくれればともかく、渡河攻撃を避けて連合軍の弱点、106歩兵師団を突破し、一気に走り抜けられると、連合軍は第1ターンどうしようもありません。隙間を航空阻止で埋めるのを忘れてたのは事実ですが、強行突破のルールがあるので、多分結果は変わらないでしょう。

アフリカン ギャンビットは、……要塞化された港湾にドイツ装甲師団が籠もると、防御力が14になる、というのが連合軍には頭痛の種になりました。これをまともに攻撃するには、17攻撃力必要になります。これはイギリス第8軍の総力を挙げて年に1度の大攻勢になるでしょう。

が、それを達成する戦力を集めるにもかなりの苦労があります。なにせ4方向からベンガジを2枚スタックで殴らない限り、17攻撃力にはならないのですから。

一方、連合軍の港湾の防御力は10止まり、13あれば+3攻撃出来ます。これは、ドイツ軍にとって3方向からの攻撃にはなるのですが……ドイツ軍はそもそもトブルクを取らなくてもベンガジを守り抜けばトーチ部隊を殲滅できれば勝てるのです。

かくて、トーチ部隊の頑張り様が勝敗を分けるのですが、トーチ部隊は初期に補給不足で苦しむようになってます。連合軍の悩みは尽きないのです。

それはともかく、ロンメルルール、1補給ポイントを消費して1戦力に改訂されたとはいえ、やっぱ強いわ……その1戦力が馬鹿にならない場面が多数ありました。

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2020年8月10日 (月)

2020年8月10日ウィリー家例会報告

プレイされたゲーム

  • コーカサス キャンペーン(GMT)
  • 耳川の戦い(CMJ)

プレイの内容

 この日、mon氏をまねいてプレイしたのは、コーカサス キャンペーン。シモニッチ作のエーデルワイス作戦を扱ったゲームです。最近のシモニッチゲームとは違い、第2インパルスがある代わりに、戦闘後前進が小さめなのが特徴。

 mon氏ソ連軍、当方枢軸軍でプレイ開始。

 mon氏率いるソ連軍は、全力で前で守る作戦を採用します。対するドイツ軍は、前で守るソ連軍を焼くのに専念します。

結果……第9ターンになってもタマン半島の掃討が出来ず、クラスノダールの火すら見えない有様。ソ連軍は大損害を受けてますが、ドイツ軍も第13装甲師団が壊滅する大損害。

 結局第9ターンにサドンデスでソ連が勝利しました。

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 余った時間で耳川の戦いをプレイ。耳川の戦い、史実では島津が大友軍を野伏釣りで多いに破った戦いです。このゲームでも、野伏釣りを再現するCRTになっていて、アスタリスクのある戦闘結果を得ると、大友軍を強制的に戦闘後前進させる事が可能になります。

 mon氏島津軍、当方大友軍でプレイ開始。

 主力部隊を投入して城を包囲する大友軍に対し、島津軍も主力をもって解囲に動きます。行軍隊形で突入した大友左翼隊は島津先遣隊に包囲されて森の中での被包囲戦を余儀なくされます。

 大友軍中央隊は活躍、島津4兄弟のうち2人を討ち取る奮戦ぶり。それに負けじと大友軍総大将も攻撃に出ますが、ここで島津の野伏釣りにひっかかって突入したあげく孤立。

 これが大友軍の致命傷となって指揮官4人を討ち取られた大友軍が第6ターンにサドンデス負けしました。

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感想

コーカサス キャンペーン、久しぶりにやりましたが、良いゲームです。CMJの次号で再販されるので、持ってない人は買っても損はないのではないでしょうか。

耳川の戦い、正直慶長出羽合戦より面白いです。どちらも、両軍が攻撃と防御の出来るゲームなのですが、耳川の戦いの方が両軍の特徴に差があります。勇猛果敢で戦闘力は高いが指揮統制に問題のある大友軍。戦力は低いが指揮統制は見事な島津軍。これに、包囲しなければ大して損害の出ない、野伏釣りが出来るCRTの効果が現れて、島津軍が大友軍の不用意に前に出た大将をつり出して包囲してタコ殴るという展開が見られます。

合戦級でメイアタックというのも珍しいかもしれませんが、包囲してタコ殴るゲームとしては、よく出来てると思われます。少なくとも、慶長出羽合戦が気に入った人なら、間違いなく買いのゲームです。

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2020年8月9日広島・ゲーム・サービス例会報告

プレイされたゲーム

  • トワイライト ストラグル(GMT)
  • 1858
  • Triumph & Tragedy(GMT)

プレイの内容

 この日、シミュレーションゲーム組に回ったのは、菊蔵氏とmon氏。トワイライト ストラグルをプレイ。

トワイライト ストラグルは、言わずと知れたカードドリブンゲームの傑作です。東西の冷戦を、鉄のカーテンが降りてから、ソ連邦崩壊まで扱います。サドンデスルールが強烈で、20VP集めれば勝ち、というだけではなく、核戦争のトリガーを引いたら負け、というのがあります。その「トリガーを引く」ということの意味は、自分のカードプレイで核戦争が起きたら、というのが厳しい。例えば、相手がデフコンが下がるカードをプレイした後、「オリンピック開催」をプレイした場合、相手がボイコットすると、ボイコットした側ではなく、オリンピックカードを出した側の負けになるのです。緊張が高まると、おちおちオリンピックも開けなくなるわけです。

 ゲームは2回プレイされ、2回とも菊蔵氏が勝利してたそうです。

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 さて、マルチ組がプレイしてたのは、1858。もちろん18XXシリーズの一作です。イベリア半島(つまり、スペインとポルトガル)を扱います。

 ゲームの特徴は、列車がいきなりスクラップにならず、時代遅れ状態になって運行できること。収益が半減しますが、とりあえず「なんの運行も出来ない」という状況は回避されます。

 あと、中小企業路線が多数あって、その中小企業路線がマップに印刷されてます。そして、印刷されてる中小企業線路も中小企業保有プレイヤーが毎ターン引かねばなりません。20金払うと余計に引けるルールがありますが、中小企業のためにそうするプレイヤーはまずいないでしょう。

 大会社は8社あって、中小企業が昇格することで大会社になります。中小企業は20以上あるのに、大会社は8社しかないので、当然あぶれる中小企業が出てきます。あぶれた中小企業は、大企業の線路と、中小企業の線路が接続していれば、大企業の社長プレイヤーと中小企業の持ち主(同一の場合もあり)の双方が合意すれば、その中小企業を大企業が吸収し、代わりに、中小企業の所有プレイヤーはその大会社の株を1株受け取ります。大会社は最初1株20%の株券を発行しますが、 任意の株式ラウンドで1株10%にすることが出来ます。これで、会社に資金を注入できる訳です。

 ゲームはイベリア南部に会社が集中、その会社群が利益を上げまくる展開になります。このゲームの列車は、ヘクス列車で、普通の18XX系の列車とは異なり、移動力がヘクス単位なのです。結果、都市が密集しているイベリア南部が稼ぎ場になり、首都マドリッド周辺やリスボン周辺は大して儲からなくなってるのです。

 ゲームは、イベリア南部での稼ぎにはじき出された持ち主amanoさんがムーブメントをおこして、次々と列車のレベルを引き上げます。イベリア南部で荒稼ぎしてるヘクス列車から、マドリッド周辺でも稼げる普通の18XX系列の列車に切り替え、ヘクス列車を時代遅れにしようというのです。

 が、ここで事故が発生、会社に入れるべき資金を、自社株買いの時に銀行に入れて仕舞ったプレイヤーが現れたのです。いまさら会社に何金入ってたかわからないので、ゲームはここでお開きになりました。

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 ここで、多くの参加者が引き上げ、残ったのはO氏とmon氏と菊蔵氏と私になります。

O氏が観戦武官を志願したことで、残った3人でTriumph & Tragedyをプレイ

 T&T、3人で欧州の派遣を競うゲームです。みそは、ドイツが再軍備を宣言した1936年から始まること。そのため、軍備拡張と外交戦と技術開発のバランスを考えつつ、いつ勃発するかわからない欧州大戦に備えねばなりません。

 ゲームはmon氏率いる枢軸国がロケット砲開発にいそしむ一方、菊蔵氏率いる西側連合は、アメリカを味方に付けるべく全力を注ぎます。私が担当するソ連はいつ来るかわからないバルバロッサに備えてスターリンラインを形成します。

 ゲームが動いたのは、枢軸国によるロケット砲開発が成功してから。1939年に、ドイツはポーランドに侵攻、さらに余勢を駆ってソ連に宣戦布告します。

 ソ連は余りに早いバルバロッサ発動に驚きます。何より頭が痛いのは、ロケット砲がまだドイツしか保有してないということ。このままでは一方的にドイツ軍に蹂躙されてしまいます。

 国境要塞で時間を稼いで、翌年の1940年、ソ連はなんとかロケット砲を開発すべく祈るように技術カードを引きます。産業スパイとロケット砲を引けたソ連は、なんとかハリコフ防衛戦にロケット砲を投入することに成功します。

 そして迎えた、ソ連全軍とドイツ軍主力によるハリコフ決戦。ドイツ軍は兵力に勝ります。ソ連軍の希望は新しく配備されたロケット砲ですが、これでやっとドイツ軍と互角になったに過ぎません。

 しかし……ソ連側のスターリンのオルガンは当たりまくるのに、ドイツのネーヴェルヴェルファーは当たらないこと当たらないこと。戦力はドイツ軍2倍あったはずなのに、損害はむしろドイツ軍の方が出しまくる有様。

 1940年、なんとソ連はハリコフを持ちこたえます。

 1941年新たな部隊を投入してハリコフを落としたドイツ軍はソ連を崩壊させるべく最後の進撃を開始……しようとしたところで時間切れ、お開きとなりました。

 その頃、西側連合国は我関せずと独ソ戦にはまったく介入せず、ペルシャを征服し、トルコに侵攻してました。

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感想

 トワイライト ストラグル。mon氏が珍しく連敗してたそうです。まあ、カードドリブンはカードを把握してないと勝てないのは仕方ないでしょう。

 1858は、列車が即死しないので、割とプレイしやすいゲームだと思われます。まあ、慣れた人に言わせれば、ぬるいルールなのかもしれませんが。

 T&Tは、やっぱり面白いゲームです。ただ……最初に枢軸国に自由を許すと、ソ連は地獄を見ますね……

 

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2020年8月 6日 (木)

2020年8月2日ウィリー家例会報告

プレイされたゲーム

  • Stalingrad ’42(GMT)
  • まじかるベーカリー
  • まじかるベーカリー 私が店長

プレイの内容。

 この日、izumoto氏とmon氏を招いてプレイしたのは、Stalingrad ’42。GIFの秋合宿でのメインゲームということで、この日は練習プレイ。

 ゲームは、言わずと知れたシモニッチ作の青作戦ゲーム。例によってシモニッチ的ルールで出来てます。

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 この日は、連取プレイということで、ブラウ作戦シナリオをプレイ。これは、開始から8ターンまでのドイツ軍の攻勢を扱います。

izumoto氏が北方ドイツ軍、mon氏が南方ドイツ軍、私がソ連軍を担当しました。

 北方ドイツ軍と南方ドイツ軍、最初は全力で前線のソ連軍を焼きに来ます。ソ連軍はドン川目指して総退却を開始するとともに、ヴォロネジを守るべく陣地構築を開始します。

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ドン川沿いに防衛線を張るソ連軍ですが、真ん中はスターリングラードまで一直線。それはいいのですがロストフとヴォロネジの両方を守る部隊はないので、ヴォロネジに全力を注ぎます。

結果、ヴォロネジは守り抜いたものの、ロストフが陥落。さらにドン川沿いに突破して、シナリオ上はドイツ軍が勝利しました。

 まじかるベーカリーは、パン屋のバイトになって、パンを焼き上げるゲーム。……なのですが、ひねくれた事に、このパン屋、2度焼くのに失敗したバイトは首になってしまいます。もっとやなことに、バイト達は失敗するのが嫌なので、失敗しそうになると早退して逃げてしまいます。逃げ損ねた1人だけが、受注したパンの予約を魔法のレシピを使って焼き上げられるかどうか勝負、なのです。

 が、問題はさらにあって、魔法のレシピ、パンの予約と一緒に隠されてしまうことがあるのです。魔法のレシピがなければ焼けるわけないだろ、という難易度のパンもあってバイトは大変。しかしながら、焼き上げれば親方の覚えめでたくなり、覚えめでたさが一定値を超えると、勝利できるのです。が、自分以外のバイトが首になっても勝利、というのが、アクセント。脱落させることを目指すか、焼き上げて覚えめでたくなるか。

 ゲームはmon氏が、2回パンを見事に全部焼き上げて勝利してました。

まじかるベーカリー 私が店長、は、バイトだった前作と違い、店長になってパン屋を切り盛りするゲームです。バイトも雇ってパン屋を大きくすれば勝利です。

 ゲームは、izumoto氏がバイトもオーブンも大量に用意してお金も稼ぎ、ゲームを主導します。私はそのizumoto氏の妨害に出ますが、さいの目も走らず逆に貧困に陥ります。mon氏は、中間どころを維持してケンカせず地道にパン屋を設けさせていきます。

 ゲームは最終局面で動きます。そろそろゲームが終わり、というところで、izumoto氏が貴族の覚えめでたくなります。この貴族、8金必要な上に、毎ターン出目しだいで7金奪っていくのですが、VPも大きいのです。最終局面で出すことで、毎ターンの支出を抑えることが出来るので、これで地盤を固めます。izumoto氏の逃げ切りかと思われたそのとき、地道にお金を稼いでいたmon氏が、手持ちの貴族を2枚出して覚えめでたくなります。この貴族のVPがものをいって、mon氏が逆転勝利を収めました。

感想

 Stalingrad ’42。いつも通りにシモニッチでした。ルールもウクライナ43以来のシモニッチルールなので、シモニッチゲームをやったことがあれば、簡単にプレイ出来ると思われます。ゲームバランスは今のところ不明です。が、ブラウ作戦シナリオはややドイツ軍有利と思われます。……ソ連軍はスターリングラードまで逃げる選択肢がないですから。

 キャンペーンゲームでは、ドン川沿いにドイツ軍の戦線を引き延ばして、かつ、スターリングラードを死守して、どうなるかが勝負だと思われます。まあ、グロズヌイが落ちてるようでは勝負にならないでしょうが。

 まじかるベーカリー、えげつないゲームではあります。ルールは難しくないのですが、独自の用語の解読に若干手こずりました。

 まじかるベーカリー 私が店長は、まじかるベーカリーに比べれば普通の妨害ありの発展型ゲームです。とっつきやすさはむしろまじかるベーカリーよりは上でしょう。

 

 

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