プレイされたゲーム
- Undaunted: Normandy(Osprey Games)
- Lincoln(Worthington Games)
- History of the World(AH)
プレイの内容
この日は、コタさんが急用でお休み。いつもならマルチを持ってこられるamanoさんは、今回は2人用ゲームを3点持参でした。
まずは、amanoさんと私とで、Undaunted:Normandyをプレイ。このゲームは、カードと、タイルで作るマップを使う戦術九ゲームです。
とはいえ、このゲーム、どちらかというとカードゲームよりに作られてます。基本はドミニオン形式。最初にデッキが存在し、そこから4枚引いて手札を作り、その手札から、まず順番決めのカードプレイを行い、イニシアチブ側が手札目いっぱいまで行動、次に非イニシアチブ側が残ったカードで行動。最後に双方手札を補充して終わりです。
手札の中には、Fog of Warという、くず札も存在します。偵察員で手札から取り除けるのですが、移動範囲を偵察員が増やすと、自動的に山札に入ってしまうのが困りもの。このFog of Warの管理が、このゲームの重要ポイントになるでしょう。
さて、amanoさん独軍、当方米軍で最初のシナリオをプレイ。このシナリオ、独軍はすでに3VP稼いでいて、あと2VP取れば勝てるのが優位。一方米軍は、スタートポイントが防御に向いてるのが取り柄。戦力は互角なので、出目とデッキ回しが命です。
米軍は最初独軍に翻弄されますが、ゲームになれてきたところで、VPを持つ、独軍3VP村とは反対の盤端に陣取る独軍への兵力を集中しての射撃がよく命中。これを排除してVPを稼ぎ勝利出来ました。

ここで、菊蔵さんとizumotoさんがこのゲームを引き継いでプレイすることになります。
amanoさんと私は、Lincolnのプレイに移ります。このゲーム、リンカーンというだけあって、南北戦争のゲームです。プレイ感覚は、カードプレイが入ったハウスディバイディッドと言ったところ、カードプレイで移動や戦力の購入、指揮官による指揮といったプレイが可能になります。
南軍の取り柄は、戦闘に勝ちまくればヨーロッパからの介入で独立が認められて勝利できること。北軍は不用意に負ける戦闘ができないのです。対する北軍は圧倒的な海軍力と豊富なカード枚数を誇ります。が、このゲーム、北軍は3回デッキを回すとゲーム終了で、この時点でVPが十分になければ敗北なのです。北軍には、計画的な行動が必要とされます。
amanoさん北軍、当方南軍でプレイ開始。
北軍は西部重視で兵力を積み上げます、対する南軍はワシントン攻略を夢見て東部を増強、ワシントンに向けて進撃を開始します。
が、北軍は東部重視に作戦を変更、大兵力を東部に編成します。それを見た南軍、鉄道輸送で西部へ兵力を引き抜き、東部は踏み込んだ土地を明け渡しつつ、遅滞戦術に徹します。このゲーム、移動してきた相手に対し、戦闘を挑むか、戦闘前に退却して戦闘自体をおこさないかの選択肢が防御側にはあるのです。
北軍は東部で快調に進撃、リッチモンドすら落とします。これを見て青くなった南軍、主力を再び東部へ移動させ、リッチモンド奪回決戦を挑みます。これに辛くも勝利した南軍は、要塞を西部に建設しまくって防御態勢を整えます。この要塞線と、リッチモンドを守り抜けば、海上封鎖でVPを北軍に稼がれても、なんとか南軍勝利でゲームを終えることが出来るのです。
もちろん、北軍にもそれはわかってるわけで、戦力を西部に集中しヴィックスバーグへの進撃を開始します。が、この戦闘で、南軍は温存していた強力なカードを使いまくって1ポイント差の勝利を2度成功させます。その損害でヨーロッパは介入寸前、ここで、南軍が外交官のカードを使用。この外交官、両軍とも持っていて、お互い自分に有利なようにヨーロッパの動向を動かすことが出来るのです。これでヨーロッパは南部の独立承認で介入。ゲームは南軍の勝利に終わりました。

さて、その間、2度Undaunted: Normandyをプレイしていた菊蔵さんとizumotoさん。2度目はシナリオ2でプレイして、シナリオ2は独軍不利ではないかとizumotoさんが話すので、amanoさん米軍、当方独軍で検証プレイ。
さて、このシナリオでは、独軍は機関銃を持っている代わりに、1分隊しか登場しません。米軍は2分隊つかえるのが強み。独軍は森に陣取って、米軍の側面突破を阻止すれば勝利、逆に米軍は側面から突破出来れば勝利です。
独軍の方針として、できるだけ機関銃を生かすということで、最初に手札に紛れているFog of Warを可能な限り排除し、カード購入は機関銃手と偵察員に集中、ライフル兵のカードは購入しないことにします。これで、機関銃をバリバリと撃ちまくり、米兵を撃ち殺すのがこちらの作戦です。
米軍は普通に偵察員が前進してきます。その後ろをライフル兵が移動、このライフル兵が突破すれば、米軍の勝ちです。そこへ降り注ぐのが手札回しで手に入れた機関銃手の射撃。機関銃は普通のユニットが1つしかダイスが振れないところ、2個振ることが出来るのです。他の兵士も次々と突破を図る分隊へ動かずに射撃。Fog of Warを取り除いて撃ちまくれる態勢を作ってる独軍に対し、偵察員のカードが不足気味な米軍は移動範囲を増やすたびにFog of Warが膨れ上がってきて、有効な反撃が出来なくなってきます。
結局、ゲームは、独軍が米軍を全員撃ち殺して終わりました。

最後に、後から来たO石さんとT井さんを加えて、6人でHistory of the Worldをプレイ。
言わずと知れたアバロンヒル末期の傑作マルチゲームです。個人的には、こちらも名作の誉れも高い7 Agesより好みだったりします。
シュメール文明から、ドイツ帝国登場までの歴史を、7つの時代に分けてプレイヤーはプレイすることになります。
ゲームは、ローマ帝国が意外と伸び悩むなど、紆余曲折がありましたが、残念なことに時代6(スペイン帝国登場まで)で、時間切れして終わりました。

感想
Undaunted: Normandy、戦術級ゲーム、ということになってますが、基本はドミニオン系のカードゲームです。Fog of Warを効率的に処理しないと、手札がどんどんクズ札で汚染されて行きます。マップ上どこでも10面体ダイスを振って「0」を出せば問答無用で命中する一方、兵器の故障なんてルールはないので、可能な限りデッキをきれいにして、バリバリと撃ちまくりたい所です。もっとも、相手が巧みな機動を見せれば、バリバリ撃ちまくるだけでは勝てない。このあたりのジレンマが肝でしょう。
Lincolnは、南北戦争ゲームのご多分に漏れず、北軍の方がプレイが難しいようです。南軍はバランス良く守れば勝てるのですが、北軍には攻撃の重圧が掛かります。損害を度外視した攻撃をすれば、もちろんヨーロッパの介入で負けます。だからといって、攻撃しなければVPが稼げません。海上封鎖は重要ですが、海上封鎖カードと、沿岸攻撃カードが同じカードというのが悩ましい。史実通りのニューオリンズ攻撃でVPを稼ぎたくなりますが、それだけ海上封鎖が遅れるのです。海上封鎖はVPと南軍の弱体化を両方満たしてくれるのです。
History of the Worldは、惜しくも時間切れになってしまいました。次やることがあれば、プレイヤーがある程度慣れてるので、多分最後まで行けるのではないでしょうか。
最近のコメント