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2020年11月16日 (月)

2020年11月15日ウィリー家例会報告

プレイされたゲーム

  • アーヘン(izumoto氏自作)

プレイの内容

 この日、izumoto氏、mon氏を招いてプレイしたのは、アーヘン。ルールブック未完成ということでタイトルも仮タイトルのままにしておきます。

 前回からルールが多少変わっていて、アメリカ軍の許容損害がだんだんと増えるようになったり、再配置出来るユニット数が16個に制限されてたりします。

 mon氏がアメリカ軍、当方独軍でプレイ開始。

第1ターン、米軍は攻撃を開始すべく前進……したのはいいのですが、ドイツ軍の猛烈な阻止砲撃を受けて2インパルスで攻勢中止に追い込まれます。

第2ターン、米軍は再度攻撃を開始すべく前進……したのはいいのですが、ドイツ軍はさらに強烈な阻止砲撃を加えて米軍は2インパルスで攻勢中止に追い込まれます。

第3ターン、許容損害の増えた米軍は空軍で穴を空けてついにアーヘンの包囲に成功。しかし、ドイツ軍の反撃で包囲網に穴を空けられます。ここで許容損害に達して攻撃中止。

ここで時間が来たのでお開きにしました。

Dsc00188 Dsc00189

感想

 アメリカ軍、いいとこなしのように見えますが、第3ターン終了時の写真を見れば分かる通り、アーヘン包囲以外の所では健闘しています。大包囲するだけの時間があれば、アーヘンどころかマップ上のドイツ軍をほぼ全部包囲出来るでしょう。

 問題は、そんな時間はアメリカ軍に与えられていないと言うこと。最終第4ターンの米軍の許容損害は第1ターンの2倍あるのですが、砲兵の弾数はあくまで30ポイント限定なので、攻撃が2倍出来るというわけにはいかないのです。

 いくつか感じたことを。

 ターン終了時の状況で増援が到着する、というシステムと、米軍の許容損害が自動的に増えるというシステムはあまり相性がよいようには思いません。下手すると、第4ターンまで独軍の増援を到着させないように行動して、第4ターンに一気にアーヘンを包囲殲滅、というのが最善手になる可能性もあると思われます。それがデザイナーの意図通りなら問題ないのですが、そうでなければ、単純に許容損害を12から増やすか、あるいはもっとなだらかに増えるようにする方が良いと思われます。あと、第1ターンの許容損害9は、少なすぎる気もします。あれだと総花的攻撃を加えなくても、あっという間にターンが終わってしまうでしょう。

 16ユニットに再配置ユニット数を制限するのはそれなりに効果があったように思います。ただ、プレイにやたら時間が掛かる、という問題の解決に向けては、ユニット数が多くマップが広い、という、CosiのAachenを元ネタにする限り絶対に解決のつかない部分に手を加えなければ無理な気もしてきました。まあ、総花的攻撃をしなければ、もっとプレイ時間は短くなるとは思うのですが。

 ゲームバランス云々は、まだテストプレイが全然足りてないので論評する段階にないと思います。とはいえ、mon氏が基本システムを飲み込むのに時間が掛かるというのでは、普通のプレイヤーでは、数度プレイしないと何をやっていいのかすらわからない、という状況になりそうです。……ハイスタック組んだ米軍が独軍の砲兵に吹っ飛ばされまくってゲーム終了、なんだこれ、とならないようにするには、もう少し工夫が必要そうです。基本システムをいじれ、というのではなく、丁寧な説明が必要という意味ですが。

 ユニットの視認性については、ユニットが小さくなってることを考えると、mon氏の指摘通りにするのがよいと思われます。まあ、これもCosiのAachenを元ネタにする限り、ユニットがちっちゃくなるのは致し方ないのですが。

 砲撃マーカーは、今回目標を指定するのに使われてました。砲兵の方においてあと何発撃てるかを示すためのマーカーだったはずですが、確かに、マストアタックなのですべての目標に砲撃か通常攻撃かを決めてから戦闘を解決していく、という手順だと、砲撃目標に置くほうが合理的な気がします。

 第108装甲旅団の歩兵は、確かに中隊規模の方が使い勝手は良いと思われます。もっとも、中隊規模ユニットには復活制限があるので、そうしたところで独軍有利に振れるとは言いがたいとも思いますが。もっとも、今回は第108装甲旅団、歩兵不足でパンターが司令部に撃破されたりしてました。

 基本システムそのものは、現状で問題ないと思います。問題は、その基本システムのコンセプトがプレイヤーに伝わるかどうかでしょう。

 

 

 

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