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2021年1月26日 (火)

2021年1月24日ウィリー家例会報告

プレイされたゲーム

  • The Korean War(VG)

プレイの内容

 この日、izumoto氏を招いてプレイしたのは、The Korean War。朝鮮戦争を扱ったVGのゲームです。基本は1ユニットごとの逐次移動ですが、ダイスを振って決まる作戦行動数分、片方が一方的に動いた後、相手側が同じようにダイスを振って作戦行動数を決め、その作戦行動数分一方的に動くことになります。

 行動をパスすると、そのインパルス中は完全に何も出来なくなり、相手が一方的に動けるようになるので、パスするのは全部隊が動いた後が良いのですが、行動したユニットは弱体化するので、どのタイミングで動くべきか難しい、難易度は高めのゲームです。

 izumoto氏国連軍、当方北朝鮮軍で、シナリオ1をプレイ。シナリオ1は、北朝鮮軍の開戦から釜山橋頭堡へ国連軍を押し込めるまでを扱います。

 北朝鮮軍、まずはソウル目指して一直線に攻撃を掛けます。このゲーム、ユニットを活性化すると活性化された部隊に行動ポイントが付与され、その行動ポイントを消費して行動することになります。移動にも攻撃にも行動ポイントが必要なので、攻撃すると移動が滞り、移動すると攻撃能力が低下します。が、ここは戦車部隊をたたき込んでのソウル攻略に成功。北朝鮮軍は続々とソウルへ向けて集結します。

 国連軍側はまず分散している韓国軍の統合から入ります。連隊規模の部隊は対戦車力も低く、北朝鮮軍の戦車を含む攻撃に一方的に蹂躙されてしまうのです。

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 第2ターンからはインパルスが2回あります。そして、奇襲から立ち直った国連軍は制空権を握ります。

 北朝鮮軍は、ソウルから南下を開始、ソウル近郊に陣取る韓国軍一個師団を包囲して叩きます。アメリカ軍部隊も到着しますが大邱と釜山の防衛拠点の構築を行うだけしか部隊がありません。国連軍の制空権と言っても、さいの目修正±1が1回の戦闘に加えられるだけで、しかも回数制限があるので、戦車部隊の突進を止めるだけの力はないのです。

 第3ターン、このターンから、補給拠点がゲームに加わります。今までは部隊が持ってる補給を使って行動出来たのですが、このターンからは部隊が持ってる補給を使い果たした扱いになって、補給拠点から補給をもらわないと補給切れになるのです。

 さて、大邱に要塞構築を成功した国連軍は大邱防衛に主力を投じます。これを見た北朝鮮軍は、大邱攻略を助攻とし、主攻軸を西海岸側からの釜山直撃に当てます。というわけで、補給拠点は大邱方面には一切置かず、全力を西海岸から釜山へのルートに割り当てます。

 これを見た国連軍は、大邱と釜山の両対応が可能な位置に補給拠点を配置します。が、補給のさいの目の走った北朝鮮軍が強烈なパンチを繰り出すのに対し、国連軍は出目が腐ります。第一インパルスこそ補給が1点到着してなんとか防衛に成功しますが、第2インパルスでは出目が死んで補給ポイント0! これで全軍が補給切れとなります。

 補給切れとなった国連軍を西海岸からの攻撃で圧倒した北朝鮮軍は釜山にとりついてこれを包囲。ここで国連軍側が投了しました。

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感想

 ルールの分量は多いのはともかく、ルールが飛び飛びになってて必要な情報を手に入れるのに苦労するのはちょっと困りものです。

それを除けば、朝鮮戦争の雰囲気の出てる良いゲームです。戦車を先頭に、国連軍の制空権を物ともせず突っ込んでくる北朝鮮軍。奇襲から立ち直るべく土地を明け渡して再編成を試みる韓国軍。そして押っ取り刀で駆けつける米軍。今回は国連軍の補給ので目が腐りまくった上にルールの確認間違いがあって国連軍がボロボロになりましたが、正しいルールでやれば~そして出目があそこまで腐らなければ~ちゃんと釜山橋頭堡は確保出来るはずです。

 BGGで高評価なのも納得の一作です。

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2021年1月19日 (火)

2021年1月17日ウィリー家例会報告

プレイされたゲーム

  • The Dragon That Engulfed The Sun(DG)

プレイの内容

 この日、izumoto氏を招いてプレイしたのは、The Dragon That Engulfed The Sun。第二次朝鮮戦争に勝利した共産軍が日本侵攻を行う、というDGの仮想戦ゲームです。

 izumoto氏日本側、当方中国側でプレイ開始。

 このゲーム、ほぼ完全なフリーセットアップになってます。で、日本側は九州に主力を置いて上陸を阻止する態勢を取ります。中国側はそもそもセットアップなどなく、全軍が盤外ボックスに待機です。

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 日本側は、まず先制攻撃で中国のGPS衛星を撃ち落とします。このGPS衛星を一個落とすごとに、中国の弾道弾の命中率が1落ちるのです。最初が5,ほぼ命中から、衛星が4つ落ちて命中率は1d6で1のみになってしまいます。

 さて、中国側はコマンド部隊を投入して、対空ミサイルのいない北海道へまず空挺降下を試みます。青函トンネル(VPヘクスです)を守る自衛隊一個師団へコマンド3個旅団が攻撃を仕掛けますが、出目が腐って全員返り討ち。幸先の悪いスタートを切ります。

 仕方ないので、命中1のみのミサイルを北海道にたたき込んで自衛隊師団を除去、そこへ降下部隊を投入します。海上部隊は三手に分かれた物の、とりあえず九州を避けて日本海側の「柔らかい下腹部」を探ります。

 対する日本軍、中国海軍の撃滅にいそしみます。手持ちのミサイルと、航空隊を全部中国海軍へたたきつけて来ます。中国空軍も迎撃に上がりますが、F-35を擁する航空自衛隊相手には歯が立たず返り討ち、2個艦隊があっさり海の藻屑と消えます。

 第2ターン、中国軍は気を取り直して生き残った艦隊を日本海へ侵入させると共に、海上自衛隊撃滅のために航空隊を投入、自衛隊3個艦隊を葬ります。沈んだ艦隊をサルベージ……もとい、補充で艦隊を再編成します。なにせ勝利のためには日本の重要拠点を占領せねばなりません。占領には地上部隊が必要ですし、部隊の輸送を全部空輸でまかなえるほどには中国の降下部隊は潤沢ではありません。

 自衛隊側はさらに中国海軍の撃滅に進みます。海輸中だった2個師団は海に沈みます。さらに空爆は北海道にも向けられ、北海道占領部隊が空爆で損害を受けます。

 第3ターン、中国側は再建された海上部隊を日本に向けますが、航空自衛隊の前にまた1艦隊消えます。このあたり、防空空母遼寧はどうした、と言いたくなる展開ではあります。沈んでも沈んでも補充で復活はするのですが、双六で言う「振り出しに戻る」なのが痛い。なかなか日本にたどり着きません。それでもなんとか2個師団半が日本本土上陸に誠子言う、松江と舞鶴が中国の手に落ちます。

 日本側は空爆を続行、北海道に配置したMig-21のコピー機では全然航空自衛隊に歯が立たず、一方的に損害を出すばかりです。さらに、上陸部隊に対応すべく、九州から部隊を北上させます。

 第4ターン、衛星を撃ち落として無ければ米軍が到着するのですが、衛星撃破に米軍はいそしんだ結果到着は第8ターンになってます。このターン。中国側は降下部隊を北陸に投入。さらに鹿児島が上陸部隊対応で開いたのを見て鹿児島に降下、ここを制圧します。

 日本側は松江を完全包囲する一方、北陸へも部隊を派遣、中国軍の封じ込めにかかります。航空自衛隊は空爆を続行、北海道方面に最初におりた2個師団はぼろぼろになります。

 第5ターン、中国側は鹿児島の部隊を北上させ阿蘇山を占拠、これで鹿児島に中国海軍が到着すれば、待望の陸軍主力が上陸できることになります。が、日本側の航空攻撃を阻止するために配置した中国空軍の精鋭がF-35の捕捉に失敗(だめじゃん)中国海軍はまた海の藻屑と消えます。さらに航空自衛隊の空爆とミサイル攻撃が阿蘇山方面の中国軍に降り注いで阿蘇山部隊を除き中国軍が壊滅。これを見て中国側が投了しました。

感想

 上陸作戦というのは本当に難しいのがわかります。というか、このゲームでは強襲上陸が出来ないので、日本側の地上軍がいないヘクスへ上陸せねばなりません。一番楽に上がれる九州西岸は当然のように自衛隊によって固められているので、牽制作戦がどうしても必要になってきます。今回は北陸山陰への攻撃が牽制になってくれましたが、それでも海上部隊がボコボコ沈められては手のうちようがありませんでした。

 それにしても……中国海軍の評価低いですね、海上自衛隊が4ユニットなのに、海上自衛隊と同評価の海軍ユニット3ユニットが中国海軍の全部なのですから。

 ちなみに、第7艦隊は2個ユニットながら性能では海上自衛隊や中国海軍より1ポイント上です。さらに航空ユニットも搭載してます。さすがは空母打撃部隊。

 しかし……空爆オンリーで地上軍がどんどん消えていくのは、現代の正規戦らしい評価というのでしょうか。まあ、空爆だけで部隊が消える第2次大戦のゲームもありますけど。

 

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2021年1月12日 (火)

2021年1月10日ウィリー家例会報告

プレイされたゲーム

  • Storm in the East(White Dog Games)
  • ワルシャワ1920(盆栽ゲームズ)

プレイの内容

 この日は、本来なら広島・ゲーム・サービスの例会開催日だったのですが、新型コロナウイルス感染症の対応で東区民文化センターが休館になったため、例会は中止となりました。

 そういうわけで、ウィリー家にizumoto氏を招いてプレイしたのは、Storm in the East。バルバロッサ作戦を扱う2人用ゲームです。システムはWhite Dog Gamesらしく、補給拠点をつないで補給を送り、資源の量で行動が制限されるというもの。攻撃には司令部が必要ですが、補給は必要ないのもポイントです。

 izumoto氏ソ連軍、当方枢軸軍でプレイ開始。

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快調に飛ばす枢軸軍は前線のソ連軍を包囲、ソ連軍はさいの目が走らず補給不足に陥ります。このゲーム、毎ターン得られる資源の量がさいの目に左右され、±5点も変動するので、出目が腐るとそれこそソ連軍は補給拠点をつなぐだけで終わってしまうのです。

 結果、ろくすっぽ動けないソ連軍を枢軸軍は各所で撃破、第4ターンにはレニングラードが陥落。モスクワも次のターンには持たないだろうというところでソ連軍が投了しました。

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 続いてプレイしたのが、ワルシャワ1920。言わずと知れたソ波戦争のクライマックスを描いた2人用ゲームです。

izumoto氏ポーランド軍、当方ソ連軍でプレイ開始。

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 ポーランド軍は、前回の前線配置を改良した配置で赤軍を待ち受けます。赤軍はいつも通りのケチケチ戦略を採用して攻撃に出ます。

ポーランド軍、さすがにプレイにも慣れてケチケチ戦略対応の防衛線を張りつつ退却。最終第8ターンには、ワルシャワを完璧に防御する態勢を整えます。

 それでもあがく赤軍はルブリン方面に向けて最後の突進。騎兵の突破に成功してルブリンとルゴフを占領。1点差で赤軍が勝利しました。

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感想

 Storm in the East。序盤に資源獲得のさいの目が腐るとソ連軍は手の施しようがありません。なにせ最初の補給が少ない上に、何をするにせよ補給がいるので、部隊の再配置もままならなくなるのです。なんであんなに振れ幅があるのかはよくわかりません。テストプレイで補給に変動がないと面白くない、という結論が出たのでしょうか。

 ワルシャワ1920。ポーランド軍にも勝ち筋は見えて来ました。序盤EX連発でユニットを削られなければ、ポーランド軍が勝ってたような気がします。最後の騎兵突撃成功も、結局はポーランド軍のユニット不足のせいですから。

 

 

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2021年1月3日ウィリー家例会報告

プレイされたゲーム

  • ワルシャワ1920(盆栽ゲームズ)
  • 武候北伐

プレイの内容

 この日、izumoto氏を招いてプレイしたのは、ワルシャワ1920。ワルシャワを目指す赤軍と、それを阻止しようというポーランド軍の戦いを描きます。

 izumoto氏ポーランド軍、当方赤軍でプレイ開始。

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 今回のポーランド軍は、前線に部隊を配置して逐次後退していく作戦を採用。赤軍はいつものケチケチ戦略です。

ポーランド軍、補給切れで死んだユニットのVP分でギリギリ負けました。

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 武候北伐は、孔明の北伐を、1ターン5日ぐらいの全5ターンで描く作戦級です。ヘクスは切ってありますが、ZOCがない割に補給が厳しいので、どうしても補給線沿いに戦わざるを得なくなります。

 これは2回プレイして、陣営を入れ替えてプレイしても、どちらも魏軍が勝利しました。

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感想

 ワルシャワ1920,ルールの解釈間違いがプレイ後に発覚。それが無ければポーランド軍が勝ってたかも、という展開でした。とはいえ、赤軍がケチケチ戦略を採用した場合、第5ターンに反撃するのは自殺的冗談なのは確かなようです。

 武候北伐は、テーマの珍しいゲームです。バランスは若干蜀軍有利とデザイナーは言ってますが、やや魏軍有利な感じもします。ということは、バランスは良好なのでしょう。なんにせよ、短時間でプレイ出来るユニット数の少ないゲームなので、またプレイしても良いような感じです。

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