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2021年2月23日 (火)

2021年2月21日ウィリー家例会報告

プレイされたゲーム

  • The Korean War(VG)

プレイの内容

 この日、izumoto氏を招いてプレイしたのは、The Korean War。数度のルール確認プレイを経て、いよいよキャンペーンの練習プレイです。

izumoto氏北朝鮮軍、当方国連軍でプレイ開始。

 北朝鮮軍、第1ターンは鬼のように出目が走る一方、国連軍はほとんど動けない有様。これなら釜山陥落のサドンデスもあるかという立ち上がりとなります。

 が、第2ターン、出目の揺り戻しがやってきます。北朝鮮軍は1OPしか獲得できないのを連発したおかげで、国連軍はほぼ全部隊が予定防衛線に退却出来ます。これでサドンデス負けはなかろうと国連軍は高をくくります。

 が、続く第3ターン、釜山への浸透を図ると思われる北朝鮮軍の行動に、国連軍は釜山へ防衛部隊をつぎ込みます。が、北朝鮮軍の狙いは釜山以外の都市~特に大邱でした。釜山への浸透と見せかけ大邱を包囲した北朝鮮軍の出目が好調で、大邱が陥落します。さらに、馬山も陥落、馬山は北朝鮮軍から奪回することに成功するものの、国連軍は厳しい戦いを強いられます。

 第4ターン、第1海兵師団到着で、国連軍による強襲上陸近しと見た北朝鮮軍は、防衛体制に入ります。各地の上陸可能ヘクスへ師団規模の部隊を送り込み、第1海兵師団を待ち受けます。国連軍はこうなると厳しい。ルール上、Drの結果は1ステップロスで耐えることが出来るので、普通の1個師団が守ってるだけで、そのヘクスを守り切る事が出来るのです。当然のように仁川はがっちり守られ、史実通りの強襲上陸で北朝鮮軍の喉元を脅かすのは不可能。どこか手薄な所はないかと探したら、1カ所だけ、守備隊だけで防衛されてるヘクスが見つかります。そこへ第1海兵師団をたたきつける国連軍。対する北朝鮮軍は急遽予備隊をかき集めて国連軍の橋頭堡を封じにかかります。さすがに第1海兵師団は強力で、海にたたき落とすわけには行きません。後続で第25歩兵師団を国連軍は送り込み、なんとか北朝鮮軍の背後を脅かそうとします。

 第5ターン、北朝鮮軍は攻撃を完全に中止、ソウル近郊と大邱方面、そして国連軍橋頭堡を封じることだけに専念します。これをやられると国連軍はきつい。というのも、このゲーム、行動すると部隊が疲労して弱体化するのです。待たれると疲労することなく、強力な部隊を正面から殴る必要に迫られます。側面を脅かそうにも、部隊数が足りない。連隊に分割すれば部隊は生まれるかもしれませんが、それだと部隊が弱体化して北朝鮮軍のエサになるのです。あとは正面から北朝鮮軍を殴って損耗させていくしかない、というところでゲームを打ち切りました。

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感想

 キャンペーンゲーム、国連軍はかなり厳しい様に感じます。国連軍は、アメリカの動員レベル、国連の関与レベル、そして空軍の交戦規則の3つに縛られます。国連の関与レベルが上がらないと増援は途中で打ち止めになります。アメリカの動員レベルが上がらないと米軍はやってきません。そして、空軍の交戦規則が上がらないと北朝鮮内部の空爆は出来ません。

 しかしながら、国連の関与を上げたり、アメリカの動員レベルを高めたり、空軍の交戦規則を緩めたりすると、国際的緊張レベルが上がります。国際的緊張レベルが7になると、第3次世界大戦勃発で国連軍がサドンデス負けするのはまだしも、国際的緊張レベルが1上がるだけで、国連軍は毎ターンVPを5点失います。レベル2なら10点、レベル3なら15点といった具合。これでは国さて緊張レベルが上がる行動をする訳にはいきません。マッカーサーと李承晩みたく、レベル7になる前に北進統一のサドンデスを狙うのなら、緊張レベルを気にせずどんどん関与を上げられるでしょうが、それを狙ったところで中国義勇軍がやってきて阻止されるだけでしょう。

 じゃあ緊張レベルが上がらない程度の戦力で、国連軍の戦い方も韓国の防衛一本に絞るとしたらどうなるか?

 VPは第2ターンから毎ターン計算します。全12ターンなので、11ターン分VPを稼ぐチャンスがあるということです。国連軍の勝利には168VP必要なので、単純計算すると、毎ターン16VP稼げれば勝てることになります。が、第2ターンには、釜山橋頭堡へ国連軍は押し込められてるでしょうから、大邱が落ちて無くても7VPしか得られません。万が一陥落すれば5VPです。これを第4ターンの強襲上陸でなんとか北朝鮮軍を追いやるととしても、第5ターン以降8ターンで147VP得る必要がある計算になります。単純計算で19VPは稼がねばなりません。ところが、韓国内部のVP都市を全部かき集めても22VPにしかなりません。ソウルを北朝鮮軍が最後まで防衛出来ればそれだけで国連軍は負ける計算になります。

 では、北朝鮮軍はどのくらいの戦力なのか? ほぼ毎ターン2個師団が増援でやってくる程度には強力です。ということは、国連軍は2個師団以上の損害を毎ターン与え続けねば北朝鮮軍をすり切ることは出来ないことになります。アメリカ軍は死んでも死んでも補充される特殊能力があるのですが、それ以外の部隊は死んだらそれっきりです。韓国軍は毎ターン1個師団来ればラッキー程度の増援能力しかありません。一番の問題は、北朝鮮軍と国連軍で補給能力が大差ないということ。北朝鮮軍が集中して補給を使えるのに対し、国連軍は橋頭堡の第10軍団と釜山方面の第8軍に補給を分けねばならないのです。ルール上、消費した補給が同数なら北朝鮮軍が主導権を握ります。得られる補給は補給能力がほぼ同数なので、同じ程度です。その結果、主導権は北朝鮮軍に握られっぱなし。これでは国連軍が勝つのは至難の業と言わざるを得ないでしょう。

 とはいえ、交戦規則を上げずに北朝鮮軍を韓国から追い出すだけで勝てるゲームにしてしまえば、こんな弱気な奴マッカーサーじゃねえ、と言われることは確実なので、ゲームの演出上38度線を越えて北進する必要があるようにデザインするのは理解出来るのですが、国連軍に北進させるにはあまりに国連軍の北進にリスクが高すぎます。ゲームとして決してつまらないわけではなく、面白いと言えるのですが、バランスはおかしいでしょう。それとも、何か国連軍に、我々が気づいてない素晴らしい作戦でもあるのでしょうか。

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2021年2月 9日 (火)

2021年2月7日ウィリー家例会報告

プレイされたゲーム

  • The Korean War(VG)
  • ねこあつめ(同人)
  • Triumph & Tragedy(GMT)

プレイの内容

 この日は、久しぶりにmon氏が見えました。izumoto氏も招いてプレイしたのは、The Korean War。mon氏はプレイが初めてなので、mon氏の練習プレイと言うことで、まずはmon氏国連軍、当方北朝鮮軍でプレイ。

 ルール初見のmon氏は勝利条件を十分に確認出来ず、増援を全部出し切ってしまってVP的に北朝鮮軍が勝利しました。シナリオ1の勝利条件上、増援をある程度手元に持っておかないと、VP的に国連軍は勝てないのです。

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 続いて、mon氏北朝鮮軍、izumoto氏国連軍で、もう一度練習プレイ。こんどはizumoto氏、増援をきっちり盤外に保持、大邱を要塞化して守ります。mon氏は肝心なところで攻撃の出目が腐って包囲した韓国軍を殲滅できず、大邱への包囲攻撃でも1個師団が攻撃直後に全滅という憂き目に遭います。ここで北朝鮮軍投了、とはいえ、VP的には、国連軍のぎりぎり辛勝なのですが。

 本来なら、次はシナリオ2を練習すべきなのでしょうが、私が疲れたということで、軽いゲームをプレイ。ねこあつめ。写真は撮り損ねました。mon氏が好調にねこをあつめて勝利しました。

 気力が回復したところで、Triumph & Tragedyをプレイ。mon氏ソ連、izumoto氏枢軸、当方西側連合でプレイ開始。

枢軸陣営、序盤の外交戦で資源を集めることに失敗します。これを見た西側連合、すかさず枢軸側に宣戦を布告し、北海に艦隊を集結させます。

 対する枢軸側はレーダーとLSTを開発。どうみても英国直撃作戦実行の予定です。

 そして迎えた1937年、クリークスマリーネとホームフリートの艦隊決戦が行われます。4戦力のドイツ艦隊と6戦力のイギリス艦隊の戦いは、レーダーで先制したにもかかわらず、ドイツ海軍の出目が腐って1ヒット、対するイギリス艦隊はのこり5戦力で3ヒットを与えます。ドイツ艦隊はもうこれ以上戦っても全滅するだけなので撤退です。

 それとは別に、枢軸陣営は資源確保のためにスカンジナビア作戦を発動、デンマークを征服、スウェーデン北部の資源も確保します。が、ストックホルム要塞は固く、ドイツ軍は抜くことが出来ません。イタリア軍も活動を開始、マルタを攻略して、地中海ルートを封じます。

 西側連合軍は、マジノ線から打って出てミュンヘンを占領します。BEFも編成、マジノ線へと到着です。

 翌1938年。ロケット砲と自動車化部隊を開発していたソ連はポーランドへ侵攻、東ポーランドを難なく征服します。ドイツは防衛に総力を挙げます。そして、西側連合軍のやることは一つだけ、ルールとベルリンを落とすことのみ、というわけでルールに侵攻します。戦力でも連合軍が優位に立っていた上に、出目が腐りまくったドイツ軍はルールでも壊滅。夏にはベルリン決戦となります。ソ連軍はワルシャワ攻略に取りかかりますが、ワルシャワ要塞の攻略に失敗。西側連合はベルリン進撃、ベルリン決戦にも勝利して、ゲームは西側連合が勝利しました。

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 さいごにねこあつめをもう一度。こんどはizumoto氏が好調にねこを集めて勝利しました。

感想

 The Korean War。ルール把握にmon氏も手こずったようです。キャンペーンをやるとなると、さらに政治ルールを把握しないといけません。これが結構難易度が高い。国連軍の動員に、国際的緊張ルール、これらと勝利条件が密接に絡み合っていて、きちんと政治ルールを把握しないとまともにキャンペーンが出来ないのです。国連軍が勝つには、38度線を維持してればいいのか、それとも北朝鮮に攻め込んでサドンデスを狙う必要があるのかも定かではありません。はっきりしていることは、マッカーサーの考えてるような作戦をやれば第三次世界大戦になる、ということぐらいです。もちろん、朝鮮戦争が第三次世界大戦になってしまえば国連軍の敗北です。そうしてみると、北朝鮮軍より、国連軍の方が考える事は多そうです。

 ねこあつめは、気楽にプレイできる良いゲームです。短時間で終わる割に、先行逃げ切りだけではなく、逆転の可能性もちゃんとあって楽しめます。

 Triumph & Tragedy。今回、枢軸側はいいとこなしでした。まあ、あれだけさいの目が腐れば作戦以前の問題でしょう。とはいえ、外交できっちり資源を集めて置かなければ枢軸は地獄を見る、というのは確かなようです。

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2021年2月 2日 (火)

2021年1月31日ウィリー家例会報告

プレイされたゲーム

  • The Korean War(VG)

プレイの内容

 この日、izumoto氏を招いてプレイしたのは、先週に引き続きThe Korean War。

 今回は陣営を入れ替えて、izumoto氏北朝鮮軍、当方国連軍でプレイ。

国連軍、割とOP獲得の出目が腐って、なかなかうまく撤収できません。ルール解釈間違いで、大邱でDrが出たところで、1ステップロスして踏みとどまらず退却してしまい、大邱奪回作戦も失敗して投了となりました。

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 陣営をまた入れ替えて、再度プレイ。

今度の国連軍は、総力退却で可能な限り素早く韓国軍師団を作ることに専念。北朝鮮軍は、第2ターン、戦闘の出目が腐りまくって進撃が停滞。それが最後までたたり、はじめて国連軍が辛勝を得ました。

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感想とルール解釈間違いの発見。

 The Korean War。ルールの書き方があまりよくないらしく、必要なルールがまとまって書いてありません。このため、この場合はどうかということをルールブックをひっくり返していろいろと探さねばならなくなります。そのせいばかりでもないでしょうが、ルール解釈違いがいくつか今回のプレイ後の感想戦で見つかりました。

  • シナリオ1でも、国連軍は場所によっては強襲上陸できる。
    これで、第2ターン、増援が3個師団なのに、2個師団しかどうやっても揚陸できない、という問題が解決します。いままで、なんで3個師団来るのか、非常に謎でした。
  • ユニットの分割、統合等、アクションポイントを必要としない作戦行動が存在する。
    アクションポイントを必要としない行動は、作戦行動とは別個にターン終了時にまとめてやってましたが、間違いでした。
    アクションポイントを必要としなくても、OPが必要な行動が複数存在し、それも作戦セグメントにOPを消費して行動しなければならないのです。
    この行動には、アクションポイントを必要としないので活性化は行われず、従って消耗もしないことはルールに明記してありました。

 とはいえ、国連軍が最初の4ターン、厳しい戦いをしなければならないことに変わりはなさそうです。キャンペーンなら、第5ターンには仁川上陸からの大反撃が可能でしょうけど、その代わり、釜山が守れなければそこで終わりですから。

 あと、izumoto氏の意見では、10面ダイスを振る戦闘結果表は、振れ幅が大きすぎるそうです。確かに、戦車攻撃で0、戦闘でも0の目が出たときには頭が真っ白になりました。これで9,9だったら大勝利だったことを考えると、確かに振れ幅は大きいようです。

 

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